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fisher? まさか! [英語]

海外ニュースでは様々な話題がお目見えします。
政治や国際関係、経済はもちろんのこと、医療や科学、
芸術にスポーツと毎回盛りだくさんです。ニュースのシフトに
入るたびに、まだまだ自分には知らないことがたくさんあると
痛感します。そのたびに勉強です。

先日通訳した番組ではハワイ島キラウエア火山の噴火ニュースが
取り上げられていました。台風やハリケーンのニュースは多いのですが、
火山はあまり出てきません。私は高校時代に地学を履修したのですが、
そのときの知識はいったいどこへ行ったやら。
毎回不明単語に遭遇しては冷や汗をかきつつの同時通訳となります。

キラウエア火山の特徴は、山頂からの噴火に限らないこと。
麓の平地である住宅地でも溶岩が流れ出ています。
予測できないだけに危険な火山です。

ニュースの中で出てきた単語にfissureがありました。
「割れ目、亀裂」という意味です。ところがこの単語の発音は
fisherと同じなのです。せめてアクセントが後半のureにあれば
「漁業関係者」でないことはすぐに予測できます。
ところが同時通訳の最中に突然この語が出てきてしまい、
一瞬私は「え?漁師さん?ハワイは周りが海だし。
でも漁業って盛んだったっけ??」と思ってしまったのでした。

「噴火で漁業関係者への影響も出ています」ということかと
思わなくもなかったのですが、マグマや溶岩の話の途中で出てきましたので、
「fisher漁師さん解釈」はとりあえず葬り、無難に訳し終えたのでした。ふー。

ちなみにfissureの語源はラテン語のfissus(割れた)から
来ています。fissile(核分裂する)、fissiped(裂脚亜目。
クマ、イタチ、ネコ、イヌなど離れた足指を持つ動物)、
fissirostral(くちばしが深く割けた)なども同じ語源です。
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