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目の前のことだけに集中する [日々の暮らし]


随分前に時間管理やマルチタスクなどの本に
傾倒していたためか、これまでの私は「毎日せわしなく
あれこれとやることの方が自分らしい」と思いながら
暮らしてきました。朝起きてから夜寝るまで、
多くのことに取り組み、寝るときには「ああ、今日も
色々なことができた。充実した一日だった!」と
思うことが、なかば生き甲斐のようになっていたのかも
しれません。

調子のよい時であれば、この方法はうまくいくと
思います。行動することで何かが達成できれば
そこで満足感は生じるわけですし、それが次への
エネルギーとなります。つまり、好循環が生まれて
常にモチベーションが高い状態を保てるわけです。

でも、人はマシンではありません。こうした過ごし方を
日々送っていれば、どこかでガス欠になります。
車にガソリンを入れたり、スマホを充電したりというのと
同様、人間にもエネルギーの充填が必要なのです。

そのことに気づかされたのが、先日のことでした。

朝食の支度をしていたときのこと。昨晩使った
お皿を棚にしまっていました。が、そこで
コーヒーメーカーに目が行き、「あ、そうだ。
今朝はせっかくだからコーヒー豆を挽いて飲みたいな」と
思ったのですね。まだお皿を片付け終えてはいません
でしたが、そこで引き出しを開けてコーヒー豆の入った
キャニスターを取り出し、大豆を計量してマシンへ。

と、次はコーヒーメーカーの斜め上に置いてある
トースターに目が行き、「コーヒーが抽出されているのと
同じぐらいの時間でパンを焼こう」と思いたったの
ですね。そこで今度はパンを袋から出し、トースターに
セットしました。

そこからさらにコーヒーマグを取り出し、
平皿を調理台に並べ、サラダなどを盛りつけようと
したところ、「まだしまい切れていない昨晩使った
お皿」が目に入りました。

そう、マルチタスクの罠に陥ってしまい、
最初にやるべきことが後回しになってしまったのです。
サラダを盛りつけようにも、調理台が昨晩のお皿で
埋まっているため、冷蔵庫のものを出して
置くことができません。

反省しました。結局、あちらこちらへと思考が
飛んで集中力が欠如した結果、最終的には余計
調理台が雑然としてしまったのです。

目の前のことを真剣にやる。

それを終えてから次のことを丁寧にやる。

それがエネルギーの浪費防止につながり、
ひいては体力温存になるのでしょうね。

その大切さを教訓として得たのでした。
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