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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]


「通訳者のひよこたちへ」第491回がアップされました。
タイトルは「恩返し」、書籍紹介は
「どうせなら、楽しく生きよう」
(渡辺由佳里著、飛鳥新社、2014年)
を取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/20998.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。


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考えた末に [日々の暮らし]


このところ色々な本から刺激を受ける言葉を
得ています。特に私が今関心を抱いているのは、
境界性人格障害です。Borderline Personality Disorder、
略してBPDと言います。アメリカの医学基準では
パーソナリティ障害でも色々なカテゴリーがあり、
境界性であったり、演技性であったりという具合に、
指標に基づいて分けられています。

私は実母がBPDであり、これまで我慢を私の方で
し続けてきました。時には説得したり、それでも
うまくいかなければご慈悲の心バージョンで
母の言い分をひたすら頷きながら聴いたりして
きたのです。でも、だからと言って母の私に対するモラル
ハラスメントがやむことはなく、私も力尽きて
しまったのでした。

機嫌が良い時はそれなりに友好的に接してきます。
しかし、自分の思うようにならないとわかるや、
ヒステリックに激怒してくるのですね。手が付けられぬほどと
なります。私も子どもの頃は「とにかく母の機嫌を
損ねるまい」と腐心しました。しかしその結果、私は
大人になってから心の病を患いました。
BPDというのは、その身近にいる人を巻き込み、
身近な人間ほど性根尽きてしまうのです。

先日読んだエッセイスト下重暁子氏の本に
興味深い文章がありました:

「一見ソフトだが、あの手この手でしつこく説明し
食い下がる人。サギ師といわれる人はだいたい
よくしゃべる。(中略)胡散臭い。」

私の母も、激情していないときは上記のような
言動をとります。私もかつては「ボランティアカウンセラー」
のごとく、忍の一字で聞き役に徹しました。
しかし、それを続けていると、下重氏が述べる
「胡散臭い」内容ですら、真実味を帯びてくる気に
こちらはなってしまうのです。

私も人生の折り返し地点を過ぎました。このまま
洗脳されたままで一生を終えたくありません。
今までモラハラについてはあえて書くことを控えて
きましたが、もし私の経験が少しでもお役に立てるのならと
思い、考えた末に当ブログに書くことにしました。

今後も時折この話題を取り上げるつもりです。

(「持たない暮らし」下重暁子、角川書店、2014年)
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