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自分の特性を知る [日々の暮らし]


フリーの通訳業を始めた理由の一つに、
「人混みや満員電車が苦手」というものがあります。
昔から大勢の人がいる場所に行くと、どうしても
人酔いしてしまうのですね。大学卒業直後は
都内の会社で働いていたのですが、私の実家は
超満員電車で悪名高い(?)某私鉄沿線にあり、
とにかくひどい混雑でした。しかもそのころはまだ
時差出勤やフレックスタイムなどもありませんでしたので、
誰もが午前9時の始業めざして電車に乗っていたのです。

今は放送通訳のシフトでも割と朝早い時間帯に
アサインされることが多く、家を出るのは
午前5時頃です。最近は日の出が早くなったので
気持ちよいですが、真冬などは真っ暗で一番気温が
冷え込む時間帯。よってなかなかきついものが
ありますが、早朝の電車は確実に座れます。
それは私にとって、何物にも代えがたいのですね。

自分の好みや特性を知ることは、心地よく生きる上で
大切だと私は考えます。先に述べたように、ラッシュを
避けることで大幅に日々のストレスは削減されて
いますし、空いている時間帯にショッピングや
行政機関の手続き、病院などに行けるのもありがたい限りです。

ちなみに最近自分で気づいたもう一つの特性があります。
それは、「空腹のまま帰宅すると、どうしても
イライラしてしまう」というものでした。
お腹が空くというのは生理現象であり、人間は
体の欲求を我慢してしまうと、それだけで辛く
なるのでしょうね。「仕事を終えてお腹がペコペコ、
手には重たい買い物袋、外は暑くて汗だく・・・」などと
いう場合、天使様のような心になるのは私の場合
ハードルが高すぎます。

よって、お腹が空いた状態で「ただいま」とならないよう、
プロテインバーなりエネルギードリンクなり、
ほんの一口でも良いので虫押さえをしてから
玄関の扉を開けるようにしています。
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お花 [日々の暮らし]


サボテンすら枯らしてしまったことがあるぐらい、
私はガーデニングには向いていないのですが、
それでもお花は大好きです。
名称はわからなくても、美しいお花をめでることで
いつも心が癒されています。

朝のウォーキングに励んでいたころは、
お花の名前がわかるアプリをダウンロードして、
カメラでかざして調べていました。
また、お店の中にディスプレイされている
大きな花束などにも興味があります。

私は放送通訳の仕事の際、休憩時間中ドリンクを買いに
出かけることがあります。カフェでテイクアウトを
するのですが、そのお店がオフィスビル内の一角に
あるのですね。オフィスビルのエントランスは
警備上、ゲートが設置されているのですが、
その脇には大きなフラワーアレンジメントが
あります。しかも定期的に入れ替えているようで、
季節のお花が楽しめるようになっているのです。

一方、月1回お世話になっているヘアサロンも、
入り口のところに素敵なお花のディスプレイがあります。

一つ一つのお花の名前がわからなくても、
色とりどりの美しいお花を見ていると、
心が和んできます。自然の偉大さを感じます。
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自分のやり方で [日々の暮らし]


春の始めに思い切り片付けをして、たくさんのものから
卒業しました。それについては当ブログでも何度か
書いています。

断捨離をする際、参考にしたのはミニマリストさんや
整理収納アドバイザーの方々のブログです。
色々な方法が紹介されており、実に参考になりました。
今や様々な工夫がこうして無料でネットで知ることが
出来るのですから、本当にありがたい時代だと思います。

モノというのは無ければ無いで何とかなるなと
最近の私は感じます。たとえば調味料なども、
それ専用の味を買わなくても、手持ちのもの、
たとえばお醤油や油、お味噌などをうまく組み合わせれば
代用ができるのですよね。こちらもネットの
レシピサイトにたくさん紹介されています。

一方、ミニマリストさんのブログを読むと、
お化粧に関する記述もあります。「今までは
お化粧をしていたけれど、ミニマリストになって以来、
メイクは止めた」「化粧水や乳液は止めて
オイルだけ」という具合に。お洗濯については
「それまで使っていた柔軟剤を使わなくなった」
といった記述もあります。

もしそれまでミニマリストさんの様々な方法を
参考にしてきた場合、「自分もメイクを止めようかな」などと
思うかもしれません。少なくとも私はそうでした。
でも「やはり」と思いとどまったのです。

なぜなら、自分と相手は違うわけですので、
何から何まで同じようにする必要はないのですよね。
「メイクをすると気持ちがしゃきっとする」
「柔軟剤の香りに癒される」など、そうしたことから
自分が幸せを感じているのであれば、無理に
諦める必要はありません。いえ、むしろそれらを
途絶えさせてしまえば、生活の中の潤いが
無くなってしまうでしょう。

片付けに限らず、世の中のハウツーや自己啓発関連の
書籍には参考になることが沢山紹介されています。
でも自分は自分と達観して、取り入れられること「だけ」を
抽出した方が精神衛生にも良いと私は思っています。
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]


「通訳者のひよこたちへ」第488回がアップされました。
タイトルは「教え魔」、書籍紹介は
「自分のついた嘘を真実だと思い込む人」
(片田珠美著、朝日新書、2015年)
を取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/20861.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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料理法と英語勉強法 [英語]


4月第3週目の日経夕刊「人間発見」は
料理研究家・土井善晴さんでした。土井さんは
土井勝さんの息子さんです。
連載第4回目の木曜日が特に印象的でした。
心に残った箇所をいくつか引用します。

「(NHK『きょうの料理』に出る際)番組で心がけているのは、
視聴者に『それなら作ってみよう』と思ってもらえる料理を
紹介することです。」

→私自身、通訳の勉強法を受講生に伝える際、
あまり難しい方法よりも、「やってみようかな」と
思えるようなメソッドを紹介したいと考えています。

たとえば単語リストを作る際、「型」から入ろうと
すると、最近は単語暗記アプリやエクセルなど色々なものが
ありますよね。それこそ、長所短所を調べ始めてしまい、
結局何もすることなく一日が過ぎてしまった・・・と
なりかねません。私がお勧めしているのは、
ノートでもコピー用紙の裏紙でも良いので、
それを縦半分または4分割に折って、
折れ線の左側に英語、右側に日本語訳を書く、というもの。
とにかく迷っている間にどんどん書いていく方が
結局は勉強したことになります。

引き続き土井さんの文章です。

「家庭料理はそもそも工夫しすぎない方が大切だと
思います。」

→これも英語学習法に当てはめることができます。
工夫し過ぎて始めてしまうと、それを継続することが
難しくなった場合、挫折しやすくなると思うのですね。
簡単に取り組める方法の方が良いと私は考えます。

「『おいしい』にしばられ、『プロの味』を目指す必要は
ありません。おいしいという結果を先に求められると、
料理を作るのが苦しくなります。」

→「正しい学習法」に縛られたり、「TOEIC満点取得者の学習法」
「成功する人の勉強法」などを目指すと辛くなってしまいます。
正解を求めすぎると苦痛になるものです。

お料理と英語学習。一見かけはなれていますが、
色々と共通点はあると感じています。

(日本経済新聞夕刊2021年4月15日木曜日)
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NHK「ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]


以下の放送分の翻訳と解説を担当いたしました。

2021年4月19日「世界一の富豪はアマゾンのベゾス氏」

https://www.nhk.or.jp/gogaku/news/2104/19.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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がっかりも考えよう [日々の暮らし]


日々の暮らしの中で「ええ~~!?」とがっかり
してしまうことは誰にでもありますよね。
たとえば先日私に起きたことを挙げてみると・・・

*お風呂をきれいにお掃除してタイマーをセット。
オンライン授業を終えた夜、「さあ、入ろう!」と
覗くとお湯がたまっていない!栓をし忘れていたのですね。
あ~あ。

*早朝シフトの日。前夜の雨で自転車がぬれていたので、
いつもカゴに入れているタオルでシートを拭き、
カゴに戻して出勤。仕事を終えて戻ってみると、
入れておいたタオルが消えていました。

*スーパーで買ったトイレットペーパーや電池を
入れ忘れて帰宅。トイレットペーパーはサッカ台に
置いたまま放置。電池はかごの中に同化して見えず。
帰宅した時のガッカリ感。

とこのような具合です。

でも過ぎてしまったことは仕方がありませんよね。
あまり悔やんでしまうと、自分のうっかりミスが
原因であるだけに、余計落ち込みそうです。

先のお風呂に関しては、「ま、浴槽がきれいになったのは
事実だし、豪邸のお風呂でなく小ぶりの浴槽だから
すぐたまる」と思い直しました。

タオルについては「あそこまで汚いぼろタオルを
誰が持っていったのかな?」と想像すると、かえって
噴き出してしまいました(笑)。

トイレットペーパーに関しては、慌ててスーパーに
電話するも、すでに見当たらないとのこと。となると
どなたかが「失敬して」行ったと言わざるを得ないのでしょう。
数百円を献金したと思えば良いことにしました。

乾電池については次回への教訓として、「電池を買ったら
真っ先にマイバッグに詰める」ことにしました。

ものは考えよう。教訓を得てつなげるのみです。
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Third Place [日々の暮らし]


先日、久しぶりに長時間シフトに入りました。
待機時間が多かったため、声出し自体は少なかったのですが、
普段は入らない時間帯でしたので、睡眠や食事を
いつどのようにするかで色々と考えさせられました。
入り時間が真夜中でしたので、自宅で夕食後に
仮眠するか否かで迷ったのですね。

結局その日は仮眠をほとんどしないまま出発。
待機中に少し目をつむったりしましたが、
結局、まとまった睡眠はとらず、そのまま
戻ってきました。

カバンの中にはPCや書類、PETボトルなどが入っており、
重量級の重さ。最寄り駅に着いたとき、タクシーを使って自宅までササッと
帰ろうかなと一瞬思ったのですが、幸いまだ
雨も降っていなかったため、そのまま歩き始めました。

歩きながら注目したこと。それは「自然の音」でした。
川の流れる音や鳥の鳴き声、木が揺れる音などが
耳に入ってきたのですね。一方、貸し農園には
様々なお野菜の花が咲いていたり、大きな地主さんと
思しきお宅には立派な木が立っていたりします。
新築住宅には若きファミリーが暮らしているのでしょう。
三輪車やママチャリの手前に素敵な鉢植えが
たくさん並んでいました。

ちょうどそのとき、目の前を大きなカモが
横切って飛んでいきました。コロンとして可愛い姿です。

そうこうしながら歩いていると、あっという間に自宅へ。

某カフェが「自宅でも職場でもないサードプレイス
(第三の場所)」をキャッチコピーにしていましたが、
このような自然の光景も、私にとっては自宅に
たどり着く前の素敵なサードプレイスとなっています。
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許せないとき [日々の暮らし]


毎月楽しみにしている東京メトロの広報誌「メトロポリターナ」。
ここに連載されている元新橋芸者・千代里さんのエッセイが
大好きで、毎月楽しみにしています。

4月号のトピックは「許せない自分を許す」。
穏やかな文章を綴る千代里さんはとても温厚に
見受けられるのですが、そんな千代里さんも
「許し」については明確な考え方を抱けない時期が
あったそうです。

いわく、無理に許そうとするとかえって自分が辛くなったり、
自分を責めてしまう。それどころか相手に対して怒りが
より募ってしまう、とあります。

確かにそうですよね。「私にひどいことをしたあの人の
ことは許せない」という思いが沸き上がってしまうと、
それをなだめるのは難しくなります。
その一方で、「と言いつつ、自分は何でこれほど
狭量なんだろう」と自己嫌悪に陥る羽目にも。

千代里さんの方法は、「許せない自分のことを
まずは許す」のだそうです。

「なにかに対して『許せない』という気持ちを
握りしめていると、本来ならば自分を幸せに
するために使うエネルギーが奪われてしまう」

このようにも述べています。

一番自分が消耗するのは、「許せない」と思う相手に
対して、無理に友好的に振る舞わざるを得ないときでしょう。
自分が嫌われたくないがゆえに表向きは
笑顔で取り繕っても、疲弊するばかりです。

許せない自分を許す。

自分のエネルギーを温存できるよう、自分が幸せな
環境になるべく身を置く。

心をかき乱すような相手からは距離をとる。

そうした方法も生きていく上では必要なのでしょうね。
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あえて書く [仕事]


放送通訳現場では、連日同一の内容のニュースが
放送されることがあります。ニュースというのは、
続報が入ってくるからです。たとえば大統領選挙の場合、
選挙運動から始まり、候補者の討論会、投票日、
開票結果、勝利宣言そして就任式、新政権の誕生
という具合にすべてつながっているのですよね。

毎日同じテーマのニュースに携わっていることから、
そのテーマの単語はほぼ連日、それこそ「連呼」
していることになります。最近であれば
「新型コロナウイルス」「変異種」「アストラゼネカ」
「ファイザー」「血栓症」という具合に、何度も
口にしています。

毎日繰り返していれば、確かに英語を聞いた瞬間に
訳語がすぐ出てくるわけですが、だからと言って、
私の場合は無防備でいることは避けています。

具体的には、「頻出単語や既知単語もメモをしておく」
ということを心がけているのです。

たとえば先日アメリカでは、アフリカ系アメリカ人の男性が
白人女性警察官に撃たれて死亡したという事件が
起きました。男性の名前はドーンテ・ライトさん。
何度もニュースで名前が出てきています。

それでも当日シフトに入る前には、
出てくるであろう固有名詞や英単語、日本語訳を
ノートに書きました。

これまで何度も出てきているattorney generalは
「司法長官」という訳語を知ってはいるものの、
なぜか何度もメモしていることが、ノートを
振り返ってみるとわかります。よほど私にとっては
ニガテなのだと思います。

他にもhandgun(拳銃)、taser(テーザー)など、
基礎的な単語やそのままカタカナにできるもので
あっても、あえて記しています。

ある意味ではライナスの毛布のごとく、書くことで
より安心できるのかもしれません。
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