料理法と英語勉強法 [英語]
4月第3週目の日経夕刊「人間発見」は
料理研究家・土井善晴さんでした。土井さんは
土井勝さんの息子さんです。
連載第4回目の木曜日が特に印象的でした。
心に残った箇所をいくつか引用します。
「(NHK『きょうの料理』に出る際)番組で心がけているのは、
視聴者に『それなら作ってみよう』と思ってもらえる料理を
紹介することです。」
→私自身、通訳の勉強法を受講生に伝える際、
あまり難しい方法よりも、「やってみようかな」と
思えるようなメソッドを紹介したいと考えています。
たとえば単語リストを作る際、「型」から入ろうと
すると、最近は単語暗記アプリやエクセルなど色々なものが
ありますよね。それこそ、長所短所を調べ始めてしまい、
結局何もすることなく一日が過ぎてしまった・・・と
なりかねません。私がお勧めしているのは、
ノートでもコピー用紙の裏紙でも良いので、
それを縦半分または4分割に折って、
折れ線の左側に英語、右側に日本語訳を書く、というもの。
とにかく迷っている間にどんどん書いていく方が
結局は勉強したことになります。
引き続き土井さんの文章です。
「家庭料理はそもそも工夫しすぎない方が大切だと
思います。」
→これも英語学習法に当てはめることができます。
工夫し過ぎて始めてしまうと、それを継続することが
難しくなった場合、挫折しやすくなると思うのですね。
簡単に取り組める方法の方が良いと私は考えます。
「『おいしい』にしばられ、『プロの味』を目指す必要は
ありません。おいしいという結果を先に求められると、
料理を作るのが苦しくなります。」
→「正しい学習法」に縛られたり、「TOEIC満点取得者の学習法」
「成功する人の勉強法」などを目指すと辛くなってしまいます。
正解を求めすぎると苦痛になるものです。
お料理と英語学習。一見かけはなれていますが、
色々と共通点はあると感じています。
(日本経済新聞夕刊2021年4月15日木曜日)
2021-04-20 00:00
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