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許せないとき [日々の暮らし]


毎月楽しみにしている東京メトロの広報誌「メトロポリターナ」。
ここに連載されている元新橋芸者・千代里さんのエッセイが
大好きで、毎月楽しみにしています。

4月号のトピックは「許せない自分を許す」。
穏やかな文章を綴る千代里さんはとても温厚に
見受けられるのですが、そんな千代里さんも
「許し」については明確な考え方を抱けない時期が
あったそうです。

いわく、無理に許そうとするとかえって自分が辛くなったり、
自分を責めてしまう。それどころか相手に対して怒りが
より募ってしまう、とあります。

確かにそうですよね。「私にひどいことをしたあの人の
ことは許せない」という思いが沸き上がってしまうと、
それをなだめるのは難しくなります。
その一方で、「と言いつつ、自分は何でこれほど
狭量なんだろう」と自己嫌悪に陥る羽目にも。

千代里さんの方法は、「許せない自分のことを
まずは許す」のだそうです。

「なにかに対して『許せない』という気持ちを
握りしめていると、本来ならば自分を幸せに
するために使うエネルギーが奪われてしまう」

このようにも述べています。

一番自分が消耗するのは、「許せない」と思う相手に
対して、無理に友好的に振る舞わざるを得ないときでしょう。
自分が嫌われたくないがゆえに表向きは
笑顔で取り繕っても、疲弊するばかりです。

許せない自分を許す。

自分のエネルギーを温存できるよう、自分が幸せな
環境になるべく身を置く。

心をかき乱すような相手からは距離をとる。

そうした方法も生きていく上では必要なのでしょうね。
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