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たかがコンマ、されどコンマ [英語]

先日CNNで担当したニュースで興味深い話題がありました。
英語表記のコンマに関するものです。
アメリカのポンペオ国務長官がスタッフ宛に一斉メールを出したのですが、
その内容が「コンマの正しい表記法」だったのだそうです。

https://edition.cnn.com/2018/09/19/politics/pompeo-commas-state-department/index.html

日本でも話題になりました:

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000136651.html

「通じるのであれば、そんな細かい表記にこだわらなくても
良いのでは?」と思われるかもしれません。でも、コンマの場所が
理由でアメリカでは裁判沙汰になったこともあるのです。

https://www.nytimes.com/2018/02/09/us/oxford-comma-maine.html

要はコンマの付け方ひとつで賃金が大幅に変わったという裁判です。
たかがコンマ、されどコンマというわけですね。

ちなみにcommaの語源はギリシャ語のkomma(文中で切断されている節)です。
日本語では「コンマ」と言いますが、英語発音では「コマ」になります。
イギリス英語でinverted commaと言った場合、これは「引用符」のことで、
アメリカではquotation marksと言います。

私は学生時代に旧・郵政省でアルバイトをしたことがあります。
職員の方と一緒に「通信白書」の校正作業をしました。
一人が校正原稿の文章を読み上げ、もう一人が原稿上の表記を
確認するという作業です。気が遠くなるような作業ですが、実は
私はこうした細かいことが好きで、句読点や漢字など、
正誤を確認することにやりがいを感じましたね。ですので今でも
コンマの位置や原稿用紙の書き方などには注目する方です。

なお、「白書」は英語でもwhite paperです。ただし、外務省発行の
報告書は「外交青書」です。
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