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人格が変わるぐらい好きなものを持つ [日々の暮らし]

先日読んだ本で印象的な文章に出会いました。

「別人格になれる趣味を持て。」

著者は杉村太郎さんです。杉村さんは学生の就職などを
支援する我究館の創設者ですが、惜しくも数年前、
若くして病に倒れ、お亡くなりになりました。
本のタイトルは「アツイコトバ」です。

私は「別人格になれる趣味」ということばに
とても惹かれました。と言いますのも、日々、
慌ただしい生活をしていると、とりわけ仕事が
立て込んでしまうと、自分が本当に好きなことや趣味が
二の次になってしまうからです。

この文章を読んで、私は例として次のようなケースを思い描きました。

「本当は車の運転が好きだけど、家族が心配するから
一人での遠乗りや高速道路は控えよう」

「学生時代は一人旅が大好きだったけれど、
今は子どもたちが小さいから止めよう」

こんな感じです。自分が現在置かれているライフステージ上、
やむを得ず「好きなこと」を自分から遠ざけてしまう状況です。

けれでもそうした趣味や好きなことというのは、
自分を取り戻す時間であり、欠かせないものだと私は考えます。
「周りがきっとこう思うから」「こんなことをしてしまうと、
周囲に申し訳ないし」などと考えてしまうのです。つまり、
自分の身近な人や環境に理由付けをしてしまい、
「やらない理由」にしてしまうのです。

それではあまりにももったいないと思います。
自分は自分。自分を取り戻せるのは自分なのですよね。
タイミングや状況さえ許せば、そうした時間を自分に与えることで
さらに心も元気になれると思います。

だからこそ、「別人格になれる」ぐらいの趣味を
大切にしたいと私は考えています。

(「アツイコトバ」杉村太郎著、中経出版、2004年)
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