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明け方の月、そしてWalter de la Mare [日々の暮らし]

早朝シフトを始めてずいぶん年月が経ちました。
仕事の無い日も時間になると早く目が覚めます。
おおむね午前3時過ぎです。

早起きの長所。それは「静けさ」を独り占めできることです。
家族はまだ寝ていますし、窓を開けても外はひっそり
しています。4時ごろになると朝の新聞配達バイクの音が
します。5時以降は、ジョギングをする人の軽やかな足音が聞こえてきます。
それ以外は本当に静かです。
静寂の中、本を読んだり日記を書いたり、仕事準備をしたり
できるのは、私にとって本当に大きな「恵みの時間」です。

静けさだけではありません。窓の外を見れば、視覚的な
美しさも目に入ってきます。

たとえば西の空に沈みゆく月は本当に美しく、しばし
見とれてしまいます。私の手帳には月の動きを表すマークが
ついており、満月は「〇」、新月、つまり月が見えない曜日には
「●」が記載されています(と、今、「新月」と入力したら
変換候補に「●」マークが出てきました。びっくり!)。

夕方、東の空から上る大きな月も美しいのですが、
こうして少しずつ沈んでいく月というのも独自の雰囲気があり、
私は好きですね。沈むにつれて東の方が明るくなりますので、
そのコントラストの美しさに私は惹かれます。ちなみに
国立天文台は暦についてのページを設けており、
そちらをチェックすると、具体的な時刻がわかります。

https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

ところで英和辞典でmoonを弾くと、語源は古英語のmona(月)と
あります。また、代名詞はsheかit、色は日本の場合黄色ですが、
西洋ではsilverです。そういえば小学校時代に
イギリスで通っていた現地校で、ウォルター・デ・ラ・メアの
詩を暗唱させられました。"Silver"というタイトルです。
このような出だしでした:

Slowly, silently, now the moon
Walks the night in her silver shoon;

なぜかこの2行だけは今でもそらんじて言えます。
何分、英語がまったくわからない転入直後、この詩を全文暗唱せよ
という宿題でしたので必死でした。半泣きになりながら
母にチェックしてもらった光景がよみがえります。
今となっては懐かしい思い出です。
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