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ゆるぎない覚悟 [日々の暮らし]

いよいよ平成も残りわずかとなりました。
先日の報道では、皇后さまが84歳になられ、
お誕生日に際してのお考えを発表されています。

皇后さまがご結婚されたのは24歳のとき。
その当時の心境について、次のように文書で
綴っておられます。

「24歳の時、想像すらできなかったこの道に招かれ、
大きな不安の中で、ただ陛下のご自身のお立場に対する
ゆるぎない御覚悟に深く心を打たれ、おそばに上がりました。」

皇后さまの文章は誰にでもわかりやすい日本語ですが、
それと同時に、おひとつおひとつのお言葉の中に
深い思いが込められていると私は思います。

特に上記の文章で私が感銘を受けたのは
「ご自身のお立場に対するゆるぎない御覚悟」
という部分でした。

皇室の方々と一般市民との間では、当然置かれている
状況は異なります。けれども、人間というのは誰であれ、
与えられた役目があると私は考えます。
その役目、つまり自分自身の「立場」というものを真正面からとらえ、
それをしっかりと受け入れた上で、覚悟を決めて
生きていくことが大事だと思うのですね。

もちろん、大変なことや辛いことがあれば、
目の前の状況を受け入れがたくもなるでしょう。
けれども誰かが私の代わりにそれを受け入れてくれる
わけではありません。私自身が逃げたところで、
それは未解決のまま、結局は共存していかなければ
ならないのです。

逃げて逃げて、それでも逃げ切れなくて、ますます
辛くなるならば、勇気をもって正面から挑むという
覚悟を決めること。

私自身、まだまだ発展途上ですが、そうした気持ちを
大事にしながら日々を送りたいと考えています。

(日本経済新聞 2018年10月20日土曜日朝刊より)
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