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心と体の声を聴く [日々の暮らし]


先日読んだイラストレーター・上大岡トメさんの本に
興味深いことが書かれていました。子育てに関する一冊
だったのですが、ついつい「完璧な母親になること」を追い求めてしまい、
苦しくなってくる、との説明がありました。

トメさんはお子さんたちが小さい頃、「お料理は手作り」
「いつも笑顔で」「家事をきちんと」という、
世間的に良しと思われていた価値観にがんじがらめに
なっていたそうです。その結果、仕事も多忙な中、
全てをこなそうとして疲労困憊していた、と書かれていました。

私もまさにそういうタイプです。

我が家の子たちが小さかった頃、私の仕事も
大いに多忙であり、それにも関わらず、
全部ちゃんとしなくちゃと、自分で自分を縛っていたのでした。
その結果、目の前の子どもたちの様子や発言などより、
「タスクをこなすこと」が優先されていたと反省しています。

この「きちんと」や「やることリストをチェックしていく」
という習慣。ようやく最近になって、その呪縛から身を解くことが
できたように感じています。

たとえば昨日のこと。
夕方から仕事が入っており、日中はその準備にかかりきりでした。

以前の私であれば、それでも「昼食もきちんと
自炊せねば」「外食はお金がもったいない」「中食よりも
自分で作った方が添加物が少ない」などなどなど(エンドレス)、
理由をつけては、あえて自分をハードな状況に追い込んでいたのですね。

でも、昨日はそうした考えをかなぐり捨てて(!)、
あっさりとお昼前に近所のコンビニへ。
本能の赴くままに、つまり、直感で食べたいものを
買い物かごに入れて購入。

帰宅して食べた時の、あの安堵感は言い表しようがありません。

それぐらい、昔の私は自分で自分を制限していたのです。

食べたいものを食べたいときに食べる。

これだけで心と体がいかに喜ぶかを改めて知ったのでした。
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