ことばも変わる

最近の日本語の使い方も刻々と変化しています。その一例として
以前のブログで「でかい」ということばを紹介しました。
電車内のスクリーンに出ていた某企業の広告に
「でかい」が使われていたのですね。発話主は女性。
私にとって「でかい」は男性言葉ですので、違和感が
ありました。

しかし、先日若い人たちと話していたところ、やはり
女性でも「でかい」を使っていたのです。要はこの
ことばが性差を超えて市民権を得てきたということなのでしょう。

そう言えば、以前友達とのメールの中に「シクヨロ」という
ことばが出てきて、一瞬何のことかわかりませんでした。
もっとも、こうした「状況を把握できないこと」を
私の世代は「目が点になる」と言うのですが、まさか
これが今度は若い人に通じない、とか？？？

話は変わりますが、過日、滋賀県豊郷にある
伊藤忠兵衛記念館に行きました。展示を見ていたところ、
2代目の伊藤忠兵衛がカタカナ・横書き表記の推進者であることを知りました。
これは2代目が海外を視察した際、英文タイプライターの
効率を目の当たりにし、日本語の50音字もすべて
カタカナだけにしてタイプ打ちすれば、業務が効率化される
と思ってのことでした。

博物館には当時の忠兵衛が残した文書がオール・カタカナで
記されています。非常に興味深いです。

http://toyosatosaibikai.or.jp/

素晴らしい記念館です。お勧めします。