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JACI(日本会議通訳者協会)掲載 [掲載]

連載中の「放送通訳の世界」、
第31回は「ごほうび通訳」というタイトルです。

https://www.japan-interpreters.org/news/broadcast-shibahara31/

宜しくお願いいたします。

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はあちゅうさんのことば [日々の暮らし]


作家・ブロガーとして大活躍されているはあちゅうさん。
実はずいぶん前に、とあるイベントで同席させて
いただいたことがあります。それは出版社が主催していたものでした。

当時私は「一生に一冊、自分の本をいつか出したい」と
切望していました。その出版社は、企画を受け付けてくれる
会社だったのです。

私なりに試行錯誤して企画を練り、満を持して当日
プレゼンをしました。が、会場には他にも興味深い
内容を発表なさる方が複数いらっしゃり、私はまだまだ
だなと痛感したのです。

そのとき、お一人ダントツで光っておられたのが
はあちゅうさんでした。まだ学生さんで、確か実名で
参加されていたと記憶しています。その日、
はあちゅうさんは実にユニークな企画を発表されました。
プレゼンを聴きながら、「もし私が読者だったら、
絶対にこの本を読みたい!」と思うほど、素晴らしい
内容でした。

あれから月日は経ち、はあちゅうさんはその後、就職、
転職を経て、今は文筆家として活躍されています。
先日、たまたまはあちゅうさんの本を手にとる機会があり、
とても懐かしく思いました。

中でも次のことばが印象的でした。世にいう「丁寧な暮らし」
についてです。はあちゅうさん宅では夫婦そろって必ずしも
家事が得手ではないとのこと。家事代行やベビーシッターを
依頼しているそうです。そのことについて、以下のように
書かれています:

「でも、いいんです。」

(中略)

「私たちにとっての『丁寧な暮らし』は、家事を丁寧・完璧にやる
暮らしではなく、自分たちの好きなことのための時間を
持ったり、家族で過ごす時間を持つ暮らし。暮らしを
丁寧にするために家族間のコミュニケーションが雑に
なっては本末転倒です。」(p120-121)

私自身、これまでを振り返ってみると、不得意なことも
「頑張れば」としゃかりきになって取り組んできました。
「それ自体が尊い行為なのだ、これは自分が
やるべきことなのだ」と自分を追い込むことが
最大の美徳と信じて疑わなかったのです。

けれども、これを続けたために心が伸び切ってしまい、
ドクターのお世話になったことが何度かあります。
自分で自分を見つめようとせず、「外から見られる自分の
ために生きている」ような日々でした。

はあちゅうさんの本は、他にも心に響く文章が
沢山掲載されています。

(「じゃない、幸せ。」はあちゅう著、秀和システム、2020年)
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