「いいなあ」という思い [日々の暮らし]
子どもの頃、クラスの中にライバルがいました。
文武両道で人望も厚く、人柄も申し分なし。
とても魅力にあふれたクラスメートでした。
私は心の中でこの級友を密かにライバルと位置づけ、
自分が頑張るための動機づけにしたのですね。
どう頑張ってもかなわない部分はありました。
でも、今振り返ってみると、あの時に頑張れたのは、
目の前に目標となる人がいたからなのですよね。
以来、私は「健全なライバル心であれば、それは
モチベーションになる」という思いを抱いて今に至っています。
ただ、「健全な」思いになれないケースもあると思います。
特に自分の心が弱っている場合、自分とは異なる、
それこそ恵まれた環境下にいる人を見ると、
「いいなあ」という思いに駆られてしまいます。
ただ単に「羨ましいな。以上!」で終わればそれに
越したことはありません。厄介なのは、「いいなあ。
それに比べて私なんて・・・」という自分イジメが
始まるときです。
そうしたマインドになると、「人をうらやんでも
仕方ない。自分がみじめになるだけ」ということは、
アタマでは理解しているのですよね。でも、自分自身が
くたびれて何もしたくないぐらい心身が弱っていると、
羨ましさは健全なライバル心とは程遠くなり、
ゆがんだ妬みになってしまいかねません。
それではますます辛くなります。
「いいなあ」という思いが浮かんだ時、どう意識を向けるかで
気持ちは大いに変わると思います。
「いいなあ、それに比べて私なんて・・・」
と言う代わりに、
「いいなあ、でもそれ以上に私は・・・」
とあえて声に出してみるのです。
「でもそれ以上に私は友達に恵まれている」
「でもそれ以上に私は好きな仕事をやっている」
「でもそれ以上に私は自分らしい人生を歩んでいる」
などなど、プラスの言葉をあえてかけてみるのですね。
少しは気持ちが楽になると思います。
2021-07-02 00:00
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