SSブログ

「いいなあ」という思い [日々の暮らし]


子どもの頃、クラスの中にライバルがいました。
文武両道で人望も厚く、人柄も申し分なし。
とても魅力にあふれたクラスメートでした。
私は心の中でこの級友を密かにライバルと位置づけ、
自分が頑張るための動機づけにしたのですね。

どう頑張ってもかなわない部分はありました。
でも、今振り返ってみると、あの時に頑張れたのは、
目の前に目標となる人がいたからなのですよね。
以来、私は「健全なライバル心であれば、それは
モチベーションになる」という思いを抱いて今に至っています。

ただ、「健全な」思いになれないケースもあると思います。
特に自分の心が弱っている場合、自分とは異なる、
それこそ恵まれた環境下にいる人を見ると、
「いいなあ」という思いに駆られてしまいます。
ただ単に「羨ましいな。以上!」で終わればそれに
越したことはありません。厄介なのは、「いいなあ。
それに比べて私なんて・・・」という自分イジメが
始まるときです。

そうしたマインドになると、「人をうらやんでも
仕方ない。自分がみじめになるだけ」ということは、
アタマでは理解しているのですよね。でも、自分自身が
くたびれて何もしたくないぐらい心身が弱っていると、
羨ましさは健全なライバル心とは程遠くなり、
ゆがんだ妬みになってしまいかねません。
それではますます辛くなります。

「いいなあ」という思いが浮かんだ時、どう意識を向けるかで
気持ちは大いに変わると思います。

「いいなあ、それに比べて私なんて・・・」

と言う代わりに、

「いいなあ、でもそれ以上に私は・・・」

とあえて声に出してみるのです。

「でもそれ以上に私は友達に恵まれている」
「でもそれ以上に私は好きな仕事をやっている」
「でもそれ以上に私は自分らしい人生を歩んでいる」

などなど、プラスの言葉をあえてかけてみるのですね。

少しは気持ちが楽になると思います。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。