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取り壊しの光景 [日々の暮らし]

我が家の周りでは都市計画が進められているため、
ここ数年、街の景色が変わりつつあります。
かつてあった道路が廃止され、その代わりに
碁盤の目のような道ができ始めました。
5年、10年後のこの街はどのようになっているのでしょう。
それまで世の中が平和で皆が元気でありたいと思います。

宅地造成化に伴い、住宅への変化も見られています。
長年、通勤途上で目にしてきた家が、ある日を境に
取り壊されるのですね。足場が組まれ、ほこりよけのカバーが家の周りに
張り巡らされ、解体工事の看板が家の塀に付いたのを見ると、
ああ、この家も役目を終えることになったのだなあと思います。

解体開始日までに家主の方やご家族はすでに
どこかへ転出されているのでしょう。
新しい家で楽しく暮らしていることと想像します。
その一方で、高齢になられた家主が亡くなられ、
遺族が手放さざるを得ないということも考えられます。

あの家の中では、どのような幸せな光景が繰り広げられたのだろう?
あの食卓では、どのような食事を囲んでいたのだろう?
あの書斎では、どういった書物が並び、知的活動がなされていたのだろう?

そのような事を思いながら、私は毎日少しずつ解体される家を眺めます。

物事というのはいずれ「有」の状態から
「無」へと移っていくのでしょうね。
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