コラム更新のお知らせ [各種連載]
「通訳者のひよこたちへ」第319回がアップされました。
タイトルは『もう一つの手段がある』です。
http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/319.html
「今週の一冊」では「『憧れ』の思想」(執行草舟著、PHP研究所、2017年)を紹介しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
タイトルは『もう一つの手段がある』です。
http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/319.html
「今週の一冊」では「『憧れ』の思想」(執行草舟著、PHP研究所、2017年)を紹介しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
2017-08-21 16:45
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呼び出し電話 [日々の暮らし]
今では想像もつかないかもしれませんが、私が
学生の頃はまだ「呼び出し電話」なるものがありました。
携帯電話は普及しておらず、もちろんインターネットも
なかった時代です。当時の履歴書には自分の住所と
電話番号を書く欄に「呼出」という文字も印刷されていましたね。
呼び出し電話のアパートに暮らす人は、ここに丸を付けて
下宿先の電話番号を記入していました。
大学生の頃、アルバイトを通じて仲良くなった友達は
下宿に暮らしており、呼び出し電話でした。
大家さんのご自宅の電話を使わせていただいていたのです。
下宿のルールでは、電話利用が夜9時まででした。
ある日のこと、どうしても連絡をせねばならなかったため、
9時少し過ぎにかけたところ、大家さんに私は
叱られてしまいました。ルールを破ってしまったからです。
「ほんの数分なのに」と内心思ったものの、
約束は約束です。社会のルールは守らねばならないと
感じました。
電話と言えばもう一つ思い出すことがあります。
LSEの修士課程にいたときです。
当時私は学部生・大学院生が住む大きな寮に暮らしていました。
数百人はいたと思います。私の部屋は長い廊下に面しており、
40人ぐらいがその廊下沿いに住んでいました。
電話はその廊下の端にあり、「かかってきた電話のみ」受ける
ことができるタイプでした。40人に一台ですので、
長電話を誰かがしてしまえば、ずっとお話し中になってしまいます。
当時の私にとっての連絡手段はこの電話を使うか、直接会うか、
手紙を送るかでした。もちろん、ファクスもありません。
ですので、どうしても電話で話したいのであれば、
こちらから公衆電話を使って相手にかけるか、
あるいは先方からかけてもらう場合は「○月○日の○○時に
電話してくれれば待機して出るから」とあらかじめ約束する必要が
あったのです。
今のようにいつでもどこでも連絡をとれる時代からすると
想像がつきませんよね。でも当時はこれで何とかなっていたのです。
むしろ、「では今度の月曜日8時に電話するから」と
お互いに決めておき、約束通り電話をかけてもらって話す
というのは、厳しい大学院時代の私にとっては嬉しいひとときでも
ありました。
今日の通信技術の発達を考えると、本当に便利な時代に
なったと思います。けれども不自由さもこうして振り返ってみると
心温まる思い出としてよみがえってきます。
学生の頃はまだ「呼び出し電話」なるものがありました。
携帯電話は普及しておらず、もちろんインターネットも
なかった時代です。当時の履歴書には自分の住所と
電話番号を書く欄に「呼出」という文字も印刷されていましたね。
呼び出し電話のアパートに暮らす人は、ここに丸を付けて
下宿先の電話番号を記入していました。
大学生の頃、アルバイトを通じて仲良くなった友達は
下宿に暮らしており、呼び出し電話でした。
大家さんのご自宅の電話を使わせていただいていたのです。
下宿のルールでは、電話利用が夜9時まででした。
ある日のこと、どうしても連絡をせねばならなかったため、
9時少し過ぎにかけたところ、大家さんに私は
叱られてしまいました。ルールを破ってしまったからです。
「ほんの数分なのに」と内心思ったものの、
約束は約束です。社会のルールは守らねばならないと
感じました。
電話と言えばもう一つ思い出すことがあります。
LSEの修士課程にいたときです。
当時私は学部生・大学院生が住む大きな寮に暮らしていました。
数百人はいたと思います。私の部屋は長い廊下に面しており、
40人ぐらいがその廊下沿いに住んでいました。
電話はその廊下の端にあり、「かかってきた電話のみ」受ける
ことができるタイプでした。40人に一台ですので、
長電話を誰かがしてしまえば、ずっとお話し中になってしまいます。
当時の私にとっての連絡手段はこの電話を使うか、直接会うか、
手紙を送るかでした。もちろん、ファクスもありません。
ですので、どうしても電話で話したいのであれば、
こちらから公衆電話を使って相手にかけるか、
あるいは先方からかけてもらう場合は「○月○日の○○時に
電話してくれれば待機して出るから」とあらかじめ約束する必要が
あったのです。
今のようにいつでもどこでも連絡をとれる時代からすると
想像がつきませんよね。でも当時はこれで何とかなっていたのです。
むしろ、「では今度の月曜日8時に電話するから」と
お互いに決めておき、約束通り電話をかけてもらって話す
というのは、厳しい大学院時代の私にとっては嬉しいひとときでも
ありました。
今日の通信技術の発達を考えると、本当に便利な時代に
なったと思います。けれども不自由さもこうして振り返ってみると
心温まる思い出としてよみがえってきます。
2017-08-21 00:00
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