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”That's childish" [英語]

コロナの蔓延が続く中、大好きなイギリスが遠くなって
しまいました。でもいつかこれは必ず収まる、そしてまた
旅行できる日がきっと来ると信じて、今は状況を見守っています。

昨年の秋に私は10日間、イギリスとオランダを旅しました。
9月は大学が夏季休暇であるため、その時期を狙っての
旅行でした。

ホテルの部屋でテレビをつけると、偶然にも夏の
サマーコンサート"Radio 2 Live in Hyde Park 2019"を
BBCで放映していました。私の好きなデュオの
Pet Shop Boysが出ていたのは全くの偶然でしたね。

ちなみにペット・ショップ・ボーイズが全盛期だったのは日本が
まだバブルの頃です。1980年代後半には次々とヒット曲を
飛ばしていました。「リーダーズ・プラス英和辞典」にも
Pet Shop Boysが出ているほどです。

TV画面に出ている二人は齢を重ねられているとは言え、
流れて来る曲は当時の原曲キーです。こうして懐かしの曲に耳を傾けながら、
「Pet Shop Boysというのはイギリス人にとって国民的財産なのだなあ」
と感じたのでした。

二人の曲はYou Tubeにかなりアップされています。
オフィシャル・ビデオは非常にストーリー性があり、
フシギな世界に引き込まれます。たとえば"Can You Forgive Her?"など、
このトンガリ帽子は何を象徴しているのかなと思えてきます。

https://www.youtube.com/watch?v=Me4AhOi6LYE

なお、曲の最後に出てくるThat's childish, so childishという部分。
英語のchildishは基本単語ですが、辞書を引くとどの語義が
最初に来るかが辞書ごとに異なるのですよね。

手持ちの英和も英英辞典も、大半が

「子供の、子供らしい」

とあるのに対して、「ウィズダム英和辞典」(三省堂)だけが、

「(けなして)(大人の言動が)子供っぽい、幼稚な、ばかげた」

を筆頭に掲げていました。私自身、後者の意味の方を
まずは頭に浮かべます。

辞書の編纂について、Pet Shop Boysの歌から思わず
飛んでしまったのでした!
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四字熟語 [英語]

通訳をしていて訳出に困ることの一例に「四字熟語」が
あります。「一期一会」「千客万来」「一進一退」など
日本語にはたくさん見られますよね。

私自身が意味を分かっていれば、落ち着いて訳出できます。
けれども、なんとなーく知っているというレベルの場合、
自信を持って英語にすることができません。

要は通訳という職業は、辞書的な変換だけではない、
ということになります。中身の部分を意味として知っているか、
知識として自分の中に蓄えているかが大きなカギを握ります。

そう言えば四字熟語以外で難儀したことばがあります。
今でも覚えているのが「55年体制」ということば。
とある議員さんに表敬訪問をした際に出てきたのですが、
当時の私は日本の政治に疎く、この表現が出てきたときに
一瞬詰まってしまいました。意味は「1955年に成立した
戦後日本の政党政治の構図」(コトバンクより)です。

何分、その時の私は知識不足でしたので、「1955年?
それとも55年間、何かが続いたということ?
それとも昭和55年?」と、頭の中は完全にハテナマーク状態でした。
そのころ私はイギリス人上司(日本政治史専攻)の部下でしたので、
上司が助け舟を出してくれたおかげで救われたのでした。

ところで今、四字熟語で思い出したのが「慇懃無礼」という表現。
辞書を引くと意外と面白い訳語が出てきます。たとえば
hypocritical courtesyやsuperficially polite but rude in intent
(Weblioより)などです。

hypocriteは「偽善者」のこと。in intentは「わざと」です。
hypocritical courtesyは「偽善的な礼儀」、
superficially polite but rude in intentは「表面的には礼儀正しいが、
意図的に無礼」ということになります。

日本語の「慇懃無礼」は四字熟語としてピッタリ収まって
いますが、英語にすると何となく説明調になりますよね。

ちなみに先日「一見、いい人」という文をアップした際、
いつもコメントを下さる読者さんが「心のソーシャルディスタンス」
という表現をお書き下さいました(いつもありがとうございます!)。
慇懃無礼な人に対しては、こちらがひるんでしまえば思う壺に
なってしまいますので、まさに「心のソーシャルディスタンス」が
必要だなあと、四字熟語を機に思い出したところです。
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タマゴガイシ [英語]

一昨日のブログで、散歩中にテレビ塔を見かけた話を
書きました。そのとき、塔を支える支柱(?)に
点つなぎのような点々がある、と記したところ、
いつもブログを読んでくださる読者さんからコメントを
いただきました。ありがとうございます!

で、この「点つなぎのような点々」は、
「タマゴガイシ」と言うそうです。
画像で検索したところ、出てきました。
初めて知った名前です。

「タマゴガイシ」というのは何とも可愛い名称ですよね。
確かに見たところ、卵のような形をしています。
全て漢字で書くと「卵碍子」でしょうか・・・。
調べたところ、アンテナ支線用の部材なのだそうです。

さらに検索したところ、「玉碍子(タマガイシ)」も出てきました。
いずれも電気の絶縁用器具で、電線で使うのだとか。
メーカー名で香蘭社の名前が挙がっていました。
この香蘭社さん、最近はインテリア用の玉碍子も
製造しているようです。置物やペーパーウェイトなどが紹介されています。

https://www.koransha.co.jp/shop/gaishi/

何だかかわいいですよね。私はピアスやリングが好きなので、
玉碍子デザインのアクセがお目見えしたら買いたくなりそうです。

ちなみに「タマゴガイシ」は英語でもegg insulatorと言います。

http://www.ceramic-substrates.co.uk/ceramic-products/egg-insulators/

こちらはイギリスのサイト。卵というよりも、ゴツイ感じです。

あー、おもしろい!!

タマゴガイシについて徹底的に勉強して、
タマゴガイシの会議通訳があったらやりたいですねえ。
CNNのニュースで出てこないかしら・・・?
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忘れても良いから [英語]

一日一回はシャドーイングと単語集めをしています。
具体的には起床後にAFNの定時ニュースを聞くというものです。
流れるのはアメリカのAP Network Newsで、長さはおよそ1分ほど。
このニュースの後にビジネス及びスポーツニュースが流れます。
すべて聞いても3分ぐらいです。

通訳はスポーツ同様、毎日意識してトレーニングをしないと
あっという間にさび付いてしまいます。シャドーイングしかり。
日本に普通に暮らしていると、なかなか英語を話す機会が
ありません。同時通訳の神様と言われた國弘正雄先生も
業務の前には英語教科書をひたすら音読して勘を取り戻して
おられたそうです。サッカー・岡崎選手の言葉を借りれば
「泥臭い努力」が必要なのだと思います。

一方、単語に関しては私の場合、ずいぶんと紆余曲折を経ての
学習法構築期間がありました。単語テキストを買ったり、
単語リストをノートにこしらえたりという具合です。
でも結局どれも長続きしませんでした。

最近落ち着いているのは、「未知の単語をノートにメモする&
意味を調べて添え書きする」というシンプルなもの。
その底辺にあるのは「忘れてもOK」という考えです。

なぜここまで緩くしたかと言いますと、あまりにも
きつく自分を縛ってしまうとそれだけで苦しくなって
しまうからです。

楽しく学ぶならば、なるべく自由でいたい。

そんな考えも長期学習には有りだと思っています。
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今日のロイヤル英文 [英語]

あまりにもご無沙汰の例文探し。でも細く長くで
続けます。終了まであと少し!

*p637
He was shot with an automatic.(彼はピストルで撃たれた)
He was shot by a hitman.(彼は殺し屋に撃たれた)

*p642
Small arms were indispensable there.(小銃がそこでは
どうしても必要だった)

→立て続けに銃関連の例文。なぜ?
道具をwithで、行為をbyで表すことを説明するのはわかるのですが・・・。

*p637
I reached her through your help.(あなたの助力によって
彼女と連絡がとれた)

→仲介に立ってくださった方のご尽力のおかげ、ですね。

*p643
Twenty years is a long time.(20年といえば長い年月だ)

→先日家族と「何年前が『昔』に思える?」という問いで
話しました。私の場合、2001年の「9・11」はつい最近ですが、
子どもたちにしてみれば記憶にない時代。
そう言えば、高校時代の漢文の先生が授業中に
大真面目で「ついこの間の第二次世界大戦では」と
話し始めて、クラス中が置いてけぼり、ということがありましたっけ。
年月の感じ方も世代や人それぞれなのでしょう。

*p644
Neither of them was carrying a weapon.
(彼らはどちらも武器を持っていなかった)
Both of them were carrying weapons.
(彼らは2人とも武器を持っていた)

→・・・なぜかまた出てきた銃関連。うーん・・・。

また不定期に(いえ、理想は毎日)例文探しをしていきます。
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今日のロイヤル英文 [英語]

今日も前置詞が続きます。残りあと5分の1まで来た
ロイヤル英文法読破です(例文のみですが)。

*p629
The plane arrived in (at) Karachi an hour late.
(飛行機は1時間遅れでカラチに着いた)

→もしかして古き良き南回り時代のルート??
大学3年生の時に学内研修に参加したのですが、そのときは
格安のイベリア航空南回りルートでヨーロッパへ。
すでに直行便が主流になっていた中、まだ南回りが
あったのはレアでしたね。インドのニューデリーで確か
数時間、しかも真夜中に時間を過ごしたことを思い出します。
それにしてもマドリードまで長かったこと。
夏休みのB747ジャンボジェットは満席。
ヨーロッパ大陸に差し掛かったころには、お手洗いが
詰まってしまうという、なかなかすごい機内になっていました。
「ロンダ・イベリア」という日本語機内誌がありましたっけ。

*p631
The ship sank beneath the waves.
(船は波の下に沈みました)

→何ともあっさり述べているこの例文。でもよく考えたら
大事故。タイタニックか、あるいは映画「ポセイドン・アドベンチャー」か・・・。

*p635
I failed thanks to you.
(お前のせいで失敗した)

→これはthanks toが悪い意味でも使われるという説明で出てきた例文。
結構コワイ。面と向かって言われたら立ち直れません。
とはいえ、オックスフォード新英英辞典でthanks to を調べたところ、
It's thanks to you that he's in this mess.とありました。
ジーニアス英和辞典も、Thanks to you, I spent all my money and
had to walk home.とありますし。

いずれにせよ、人のメーワクになってはいけない、いけない・・・。
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今日のロイヤル英文 [英語]

今日も前置詞が続きます。だいぶ例文も穏やかな印象です。
今一つツッコミできず・・・。

*p610
Beer and wine are not fit for children.
(ビールとワインは子供にふさわしくない)

→あまりにも当たり前ではあるのですが、イタリアなどでは
小学生でもワインを飲ませるとか。所変われば、ですよね。
考えてみれば日本も甘酒は子どもも飲みますし。

*p618
The ointment stops the hair from falling out.
(その塗り薬をつけると髪の毛が抜けなくなる)

→そんな薬、ホントにある!?

*p623
Can I have a one-way ticket to Brighton?
(ブライトンまでの片道切符をください)

→イギリス南部にある海岸街ブライトン。懐かしいです。
興味のある方はこちらをどうぞ:

https://www.visitbrighton.com/

明日も前置詞が続きます。
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今日のロイヤル英文 [英語]

今日は前置詞です。私にとって、とにかくこの例文探し活動は
「音読」がメイン。速く読むためには、ささやきや口パクにすると
うまくいくようです。

*p596
The conference lasted (for) four hours.
(会議は4時間続いた)

→フリーランスで仕事を始めて以来、組織内の会議という
環境からすっかり縁遠くなってしまいました。
長時間の会議は、本当に大変だと思います・・・。

*p600
In addition to this business misfortune, he fell seriously ill.
(この事業の不運に加えて彼は重病にかかった)

→この文章は「3語以上から成る群前置詞」の項目で出てきました。
In addition toの用法です。うーん、でもせめてもう少し明るい話題の方が
個人的には好きですね。私だったら「ランダムハウス英和大辞典」の
こちらの方がホッとします:

In addition to dessert, they served chocolates for good measure.
(デザートのほかにさらにチョコレートが出された)

*p605
Happiness consists in contentment.
(幸福は満足にある)

→こうした格言が例文としてある方が、モチベーションにつながるのでは?

明日も前置詞が続きます。
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今日のロイヤル英文 [英語]

今日は関係代名詞と関係副詞です。

*p582
Choose such friends as will listen to you quietly.
(静かにあなたの言うことを聞いてくれるような友人を選びなさい)

→聞き上手である大切さ。反省・・・(自称・多弁通訳者)。

*p583
There is more space than is needed.
(必要以上のスペースがある)

→ソーシャル・ディスタンス?

*p585
The year before they got married he sent her roses twice a day.
(彼らが結婚する前の年、彼は彼女に日に2回バラを送った)

→・・・映画か小説の世界だと思うのですが。
ちなみにイギリスのバレンタイン・デーは
日本とは異なり、男性が花束を女性にプレゼントしていました。
かつて暮らしていたアパートから少し車を走らせると
あっという間に田舎道だったのですが、沿道に農場がありました。
バレンタインデー近くになると、「バラ売ってます」の看板が
出ていたことを思い出します。

明日は関係形容詞です。
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今日のロイヤル英文 [英語]

今日も関係詞が続きます。文法説明はほとんど読んでいないのですが、
例文だけでも声に出すことで、「一日1回は英語を話す」ことに
つながっているのは嬉しい限りです。今やコロナで会議通訳業務も
ほぼゼロ。日本にいる限り、自発的に英語を話さない限り、
英語環境には置かれないのですよね。

*p573
Ann, whose boyfriend didn't turn up, ended by having lunch with her sister.
(アンはボーイフレンドが来なかったので、結局姉と昼食を食べた)

→何ともアンが気の毒ですが。今の時代であれば、LINEで
連絡をとれることでしょう。まだ携帯電話が普及していなかった時代、
友達とのミニ同窓会に遅れそうになった私は、「お店に電話をして
遅刻の旨を伝言してもらう」というアナログ手法をとっていました。

*p573
The doctor (whom) she visited gave her the wrong prescription.
(彼女が診てもらった医師はまちがった処方箋を渡した)

→大変!

*p574
The music which the orchestra is playing is a Strauss waltz.
(オーケストラが演奏している音楽はシュトラウスのワルツである)

→昨日に続き、今日も音楽ネタ。編者の音楽好きがわかります。ちなみに
ここにあるシュトラウスはヨハン・シュトラウスのこと。
「ワルツ」とあるのがカギです。1825年から99年まで生きた
オーストリアの作曲家で、日本でも年始に放映される「ニューイヤー
コンサート」にその作品がたくさん取り上げられます。
一方、もう一人の「シュトラウス」はドイツのリヒャルト・シュトラウス
(1864-1949)。「英雄の生涯」や「ツァラトゥストラはかく語りき」
などで有名です。

お時間があれば、マリス・ヤンソンス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の
「ツァラトゥストラ」をどうぞ。映画「2001年宇宙の旅」や
CMなどで有名です。確かチョコレート会社(?)のCMにもあったような。

https://www.youtube.com/watch?v=D4d88IgvhK4

この映像は2012年のもの。ヤンソンスの健康状態がまだ良好で、
指揮の姿も本当に美しいです。中でも私が好きなのは、07:15あたりに
出てくる"Von den Freuden und Leidenschaften(喜びと情熱について)"の部分。
映像付きでこの旋律を聴くたびに、もうヤンソンスには
会えないのだなあとしみじみ感じてしまいます。

ちょっと湿っぽくなってしまいましたが、明日は関係代名詞です!
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