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スマホ乗り換え [日々の暮らし]


バッテリーの減りが尋常でなくなったため、
スマートフォンの機種変更をしようとお店へ。
家族と一緒だったので、そのまま勢いで
会社も乗り換えました。
お店の人が本当に親切に対応してくださって、
ありがたい限りです。

とは言え、ほぼ一日がかりでしたので、
終わるころにはグッタリでした。
時代がデジタルになっているのはわかっていますので、
これも必要なことなのでしょう。

でもこれを書きながらかなーり呆然としています。

英語で「呆然と」はabsent-minded。
absentは「欠席」という意味ですので、まさに
心ここにあらず、ですよね。単語の初出を調べたところ、
1854年でした。なぜ19世紀の半ばにこの単語が
生まれたのかなあと、これまたボーっと考えています。

こんなときは寝るに限る!
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くじけない [日々の暮らし]


先週の授業で、私のこれまでの仕事経緯を話す機会がありました。
いわゆる「キャリアパス」です。

最近は中学生ぐらいからキャリアを意識する教育が
学校では実施されています。自分を見つめ、自分の強みや
夢を棚卸するにはとても大切な活動ですよね。

ただ、「物心ついたころから○○になりたかった」という
強烈な目標を誰もが抱いているとは限りません。
私もその一人でした。ゆえに、キャリアパス関連の活動をする際、
「夢を書かねばならない」「そのための職業や業界、
進学先を考えねばならない」となると、
気が重くなるのではないでしょうか。

今、この瞬間に「何をやりたいか」を持っていなくても、
気にすることはないと私は思います。ぼんやりとでも
構わないのです。

ただ、その一方で、自分が日常生活で好きなこと、
食事を後回しにしてでも取り組みたいことなどが
あるならば、それを大切にしてほしいのですね。

たとえば私の場合、英語や通訳に関する勉強をいったん始めると、

「この単語を調べ終えたら食事」
「このリサーチが済んだら家事」

となります。プライオリティが「自分の好きなコト」に傾くのです。

元・博報堂社員で現在は実務家教員の青山忠靖さんは、
こう述べています:

「キャリアパスはおそらく本人が思い描く通りに
進まないはずだ。挫折を繰り返すことになるだろうが、
くじけないことだ。教員を目指したいという
思いがあるのならば、時間をかけて機会を狙うことを
私は勧めたい。」(p83)

実務家教員を目指す人向けの書籍に書かれていました。

(「実務家教員の理論と実践」実務家教員COEプロジェクト編、
社会情報大学院大学出版部、2021年)
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一人称の"I"はムズカシイ [英語]


学期末の総仕上げということで、指導しているクラスで
動画のボイスオーバーを課題として出しました。
学生たちの訳を聞いてみると、それぞれとても工夫が
なされており、私自身「おお~!その日本語は凄い」
というものがたくさんありました。他にも話し方の工夫や
強弱・高低の付け方など、みなさん素晴らしかったですね。

通訳の仕事をしていると、毎回どの訳語にするか、
その都度、勉強です。ただ、同時通訳の場合、一瞬の判断で
訳語を選びますので、吟味する時間がありません。
ゆえにボイスオーバーのように原稿を作る場合は
色々と「訳語選び遊び」ができます。それが私には
楽しいのですね。

今回選んだ教材で特に注目したのは、"I"という一人称の
訳し方。動画に出てくるのは武装勢力だったのですが、
この一人称を「私(わたくし)」とするには
かしこまり過ぎるでしょう(もちろん、文脈によっては
ワタクシもありですが)。
となると「わたし」「オレ」「自分」というのが
適訳と思えます。

一方、同じ文章を日本語で述べても、言い方次第で
大いにニュアンスは異なります。普段低い声で話す人が
わざとらしく高い声を出せば、イヤミに聞こえますよね。
そうした工夫が面白いところです。

ちなみに使用したのはコチラ:

https://www.youtube.com/watch?v=j0m4rcx0of4

ハイ、完全にコメディ・スケッチ。お気に入り動画です。
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optics [英語]


昨日のCNN。トップニュースはバイデン大統領の就任1年の
総括記者会見でした。何と2時間という長~い会見。
そのスタミナを称える声がある一方、世論調査の低迷や
コロナ、景気など山積みの課題も大きくフォーカスされて
いました。

番組ゲストが使ったことばで、この日、私が苦戦したのが
opticsという単語。何度も耳にしてきたはずなのに、なぜか
日本語訳を度忘れしてしまったのです。考えられる理由は以下:

1.寝不足。水曜から木曜日にかけて寝不足になってしまい、
本来の集中力が欠如。

2.opticsという単語をactive language状態にしていなかった。
つまり、かすめたことはあっても、自分自身が自発的(active)に使える単語では
ないため、記憶曖昧単語であった。

3.「思い出せ、頑張れ自分!」という心の声と、
「いや、ここは観念して同通中でも辞書を引こう」
というせめぎ合い。それゆえの注意力散漫。

こんな感じでした。

しかも何度もopticsと出てくるので、ざっくり訳では
対処できなくなり、同時通訳中にデスクトップPCでアルク英辞郎のサイトへ。
ところが慌てていたので、アルファベット直接入力ボタンを
確認せずに検索画面に入力するや、

「おpちcs」

というトンチンカンな表示になって、さらに頭の中は大混乱!
入力ボタンを慌てて切り替え、

「optics 世論」

という意味を発掘できたころに、そのインタビューは
終わりかけていた、という「チャンチャン!!」モノでした。

ちなみにopticsと何度も出てくる間に頭の中に浮かんだのは

「option・・・に近い意味だったっけ?そう言えば
opticalという光学用語もあるなあ。optimisticと語源って違うっけ?
opt outって表現もあるし(以下エンドレス)」

といった多種多様な考え。これらを検討しつつ、耳では
今、その瞬間に聞こえてくるオリジナル英語を聞き、訳語を口から出す
という行為を続けました。こうして改めて振り返ってみると
「首から上だけホントよく働いた!!」というシフトでした。

「頭脳労働者」ということばがありますが、私からすれば
「アタマ労働者」という気分です。
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キャリアプラン [日々の暮らし]


最近よく耳にする「キャリアプラン」ということば。
聞いたところによると、中学校でも将来の自分の職業などについて
考えさせる活動があるのだとか。さらに高校入学後も
進学先を決める上で「キャリアプラン」を具体的に
書いたりするとのこと。大学にやっとこさ入ったかと思いきや、
1年生からキャリアという言葉が耳に入って来るようです。

「将来、自分は何をしたいのか?」

これを考えること自体はとても良いと思います。
自分が好きなこと、情熱を傾けていることを意識するのは、
自分の人生を自分で支えていく上でとても大切だからです。

ただ、自分がどのような職業に向いているか、どんな
学部でどういう学問を修めるか、自分の適性などというものは、
かなり流動的というのが私の意見です。

私の場合、うーんと幼少期までさかのぼれば、それこそ
「大人になったらお嫁さんになる!」と本気で
周囲に言っていましたし、あのころは「結婚したら、あるいは
妊娠したら退職する」という時代でした。

そのような環境の中、中学高校時代の私は
漠然と「ツアーコンダクターって楽しそう」
「新聞が好きだから新聞記者も良いなあ」と
思ってはいたのですね。

でも、そうしたぼんやりした「好きなコト」をめざして
大学を選んだかと言えば、まったくその逆。
「自分の偏差値で行ける大学」が唯一の選択基準でした。

卒業後の就職先も違う分野でしたし、のちに大学院で学んだのは
ボランティアセクター組織論という、経営学に近い
テーマです。

でも、あの中学時代のぼわーっとした「何となく好きなコト」に
大いなる紆余曲折を経て、現在携わっているのも事実です。
通訳の仕事でお客様を名所旧跡にお連れすることもありますし、
今はニュースの通訳者ですので、新聞記者同様、
時事問題に触れてはいます。

ですので、「キャリアプラン」というのは、あまり
深刻に考えなくても、たとえ逸脱しても寄り道しても
全く違う分野に進んだとしても、それはそれで構わないと
思うのです。

ただ、大事なのは「自分が好きなこと」を否定せずに
大切にしてあげること。なぜならそうした「愛情を傾ける(?)
テーマ」があれば、それが自分を支えてくれるからです。

最近は本当に早い年齢からキャリアプランを意識させる
ことが多いと思うのですが、人生何でもアリ!
「好きなことの棚卸」という気持ちでキャリアプランの用紙に
記入しても良いのではと思います。
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スペルはややこしい [英語]


日本では外来語がたくさんそのままカタカナ表記
されていますよね。中国語通訳者に聞いたところ、
中国では人名もテクノロジー関連用語も全て漢字表記に
なるため、通訳をするのが大変とのこと。
英語通訳者の場合、極端な話、ルー大柴のごとく
通訳しても絶対的間違いとは言い切れません。
恵まれていると思います、ハイ。

https://www.youtube.com/watch?v=aGFBXYtI5A8

で、本題。

最近よく聞く言葉に「クラウド」「アワード」
「ハッカー」「マルウェア」などがあります。
市民権を得ているので、このまま使えるのですが、
まだ聞きなれなかったころは、真剣にスペルで
悩みました。

たとえば、

「クラウドの正しいスペルはどっち?cloud? crowd?」

「アワードがawardなのはわかるけど、なぜ『ウォ』でないの?」

などなど。気になるのですよね。

特に「クラウド」の場合、調べたところ、両方が存在することが判明。
「クラウドファンディング」は大勢が寄付をするので
crowdfunding。「クラウドコンピューティング」は
バーチャルの空間ですので、cloud computingです。
ああ、ややこしい。

でも、こうして新しいことを知るたびに「ああ、今日もまた
一つ楽しい発見があった!」と思えます。だからこの仕事が
長続きしているのですね。
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JACI(日本会議通訳者協会)掲載 [掲載]


連載中の「柴原早苗の通訳ライフハックス!」
第17回は「手帳・ノートとの付き合い方」です。

https://www.japan-interpreters.org/news/lifehack-shibahara17/

宜しくお願いいたします。

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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第524回がアップされました。
タイトルは「最近のライフハック」、書籍紹介は
"Peril" (Bob Woodward, Robert Costa, Simon&Schuster, 2021)
を取り上げています。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/22428.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

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何でもシャドーイング [日々の暮らし]

一日一回はシャドーイングをするようにしています。
通訳をする際、まったく無言のまま現場に行き、いざ
言葉を発しようとしても、頬の筋肉が十分
ウオームアップ(?)されておらず、うまく話せないからです。

通訳現場以外でも同様。たとえば授業前など、言葉を
使わないまま家から大学へ向かうとどうも調子が
出ません。よって、「何かしら声を出すこと」は私にとって
大事なのですね。

昨日のこと。午後から授業なので、いつも通りお昼過ぎに
車に乗り大学へ。車内で民放ラジオをつけました。

ちょうど流れていたのがラジオショッピング。
実はこうした通販系の番組はシャドーイングに持ってこいです。
なぜなら、抑揚がかなりついているから。
通訳をしていると、つい淡々と訳出してしまいますが、
聞き手にとってわかりやすいのは、ある程度の抑揚。
ですので、ド派手な(?)ショッピング番組は格好の素材となります。

英語シャドーイングも同じ。学習教材のようによく練ってある
文章もよいのですが、AFNで複数のDJがおしゃべりしている
番組なども参考になります。すべて聞き取れなくてもOK。
できる範囲でのシャドーイングです。

ところで余談。

件のラジオショッピング。ネギの話から始まったのですが、
その担当者が群馬県ご出身とのこと。群馬といえば「下仁田ネギ」。
ところが、ぼーっとシャドーイングしていた際、私には

「下ネタネギ」

と聞こえてしまい、一気に目が覚めました。

運転しているとき、意識がalertになるのは非常に良いことです。
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遷移 [日々の暮らし]


最近よく見かけるようになったことばに「遷移」が
あります。読み方は「せんい」。意味は「うつりかわること、
うつすこと」です。ネット上でページが移動する際、
出てきますよね。初めて目にした時は、「なんとまあ、
難しい漢字を使う2字熟語のこと!」と思いました。
今は見慣れてきましたが。

で、元の英語はredirect。辞書には「転送する、向きを変える」と
出ています。directは高1ぐらいで学ぶ単語ですので、
基礎レベルです。よって、日本語訳も「遷移します」などといった
硬い語でなく、「転送します」「移動します」で良いのになあと
思うのですよね。

遷移の「遷」という漢字。歴史の教科書には「遷都」という
ことばが出てきました。奈良県のゆるきゃら「せんとくん」の、
あの「遷都」です。

https://www.pref.nara.jp/36906.htm

「遷」を漢和辞典で引くと、「しんにょう」と「セン」が
組み合わさった字であることが説明されています。
右側の「セン」の部分は、「二人が両手で死体の頭部を
かかえうつすの意味」なのだそう。「遷」の漢字自体は
中学校で学ぶとのこと。

https://okjiten.jp/kanji1965.html

私から見るとかなーり難しい漢字なのですが、こちらは
今や多くの場所で見かけます。なのに、相変わらず
「まん延防止措置」の表記は「蔓延」ではなく平仮名。
「遷」の方が「蔓」より難しいのに・・・!
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