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ヤンソンス命日 [日々の暮らし]


このブログや外部のエッセイなどで何度か書いてきた
指揮者の故マリス・ヤンソンス氏。
マエストロが亡くなって今日で2年が経ちます。

私は留学していたころ、自ら望んでロンドンの院まで
行ったにも関わらず、いざ大学院生活が始まるや
苦痛でなりませんでした。英語力もあやふや、大量の英語論文
など人生で書いたことすらなかったのに、無謀にも
渡英してしまったからです。授業は課題の嵐で
読むべき専門書も山のようにあり、毎日が苦しいものでした。

そうした中、現実逃避としてクラシックコンサートに
通うようになります。学生料金のおかげで、一流オーケストラを
破格で鑑賞するという幸運に恵まれました。

そのときたまたまロンドン・フィルを振っていたのが
ヤンソンス氏だったのです。当時はまだオスロ・フィルの
常任であり、ロンドン・フィルは客演でした。
まだ日本では無名の頃です。

私は氏の美しい振りにすっかり魅了され、演奏から
にじみ出る氏のお人柄を尊敬するようになりました。
インタビューを片端から読み、やがて師と仰ぐようになったのですね。
苦しかった留学時代を切り抜けられたのも、ヤンソンス氏抜きにしては語れません。

留学を終えて帰国した直後。
かつて送ったファンレターのお礼にサイン入りのポートレートが
川崎の実家に届きました。また、池袋の芸術劇場で行われた来日公演の際、私は
楽屋口で出待ちをしたのですが、そのときも私以外にほとんどおらず、
余裕で(?)サインをいただくこともできたのですね。

その後、日本で氏の人気は急上昇し、コンセルトヘボウと
バイエルンの楽団を毎年交互に率いて来日公演が行われました。
必ず出かけたのは言うまでもありません(日帰りで京都や
兵庫まで追っかけたことも!)。

2年前の今日、ヤンソンス氏は持病の心臓病のため、
亡くなられました。76歳という若さでした。

私の人生に大きな影響を及ぼして下さったマエストロ。
毎年、この日を迎えるたびに自分はどういう使命感で
生きていくべきか、考えさせられています。

ヤンソンス十八番のアンコール曲。ヨハン・シュトラウス2世の
「雷鳴と稲妻」です:

https://www.youtube.com/watch?v=15p4k88uvJI

元気が出ます!
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