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直して使う [日々の暮らし]


陶芸で作られた和風のお皿が我が家にはあります。
これは手作りのもの。いわば世界に一つしか
ないものです。数年前に子どもが学校の課外活動で作ってくれました。

大事に使ってはいたのですが、数か月前、
洗っているさなかにふと手が滑ってしまい、
端が欠けてしまいました。大切にしていたものなので、
正直、ショックでしたね。

このまま欠けた状態で使えなくもなかったのですが、
見るたびに「ああ、あの時、もっと気をつけて
洗っていればなあ」という思いが出てきてしまいます。

そこでネットで調べたところ、金継ぎという技術が
あることを知りました。欠けたお皿などに漆を使って
直す日本の伝統的な技術です。画像検索で「金継ぎ」と
入力すると、美しい作品が出てきます。それは
もともと器の中に施したデザインのような美が宿ります。

都内に金継ぎのお店があるので、早速持参しました。

修復代金は、決して安価とは言えません。
それこそ100均などに行けば、たくさん器が買えてしまうと
言えるでしょう。でも大事なのは、作り手の思いが
器に宿っているからこそ、使い続けたいということなのですよね。
そこで迷いなくお願いしました。

緻密な作業ですので、預けてから数週間を要しました。
そして先日、完成したものが我が家に届きました。
欠けてザラっとしていた部分にキラキラ光る金色が
継ぎ目となっており、「ああ、お願いして本当に良かった」と
改めて思いました。

今の時代、大量生産でいつでもどこでもお手頃価格で
モノが買えます。器はもちろんのこと、洋服も小物もそうです。

でも、自分が大切にしているものは、やはり長く使い続けたい
ですよね。その支えとなってくれる金継ぎの技術。
伝統技法とのことですので、しっかりと次世代にも受け継がれることを
願っています。

*ご参考までに、私はこちら↓にお願いをいたしました。
ありがとうございます!

https://tsugu2.com/

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