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放っておく [日々の暮らし]

とある組織で働いていた際に私が目撃した光景を
今日はお話します。

その日、私は上司や先輩方複数で食事に行きました。
そこにいらした方すべてが私にとっては尊敬に値する
方たちでした。お話も面白く、後輩である私の面倒見も良く、
とても親切にしていただいていました。

けれども、私はとあることに気づいてしまったのです。

それは、尊敬していた上司の態度に関してでした。

皆で楽しく話していたときのこと。その上司が私の
先輩に対してとる言動に私は違和感を覚えたのです。

表向きはごく普通の会話でした。けれども、見る人が
見れば、明らかにその言動にはとげがあったのですね。
詳しく観察しなければ気づかない感じがしました。
現にその先輩もごく普通に対応していました。

でも、上司の一言や視線などを見るにつけ、もし私が
その先輩だったら、これは明らかに「いじめ」のような
ものではないか、そう感じたのです。

もちろん、私の勘繰り過ぎとも言えるでしょう。
でも私には敏感に感じ取られてしまったのでした。
「本人にしかわからない嫌がらせ」というものだったのかも
知れません。

その後しばらくたってから、まったく別の場面で、
私自身がそうしたことを実体験しました。
とある方とのコミュニケーションにおいてです。

表向き、その方は実に「いい人」だったのですね。
物腰も柔らかく、口調も穏やか。誰が見ても
「あの人、良い人よねえ」というようなタイプです。

けれども、当時何が理由だったのかはわからないのですが、
私「だけ」が分かり得る言葉のトゲを感じとったのでした。
それは返事の「ハイ」であったり、「どうぞ」という言葉で
あったり、いずれにせよ本当に短い単語なのですが、
当事者にしかわからない、というものでした。

学生時代の私であれば、そうした微妙なやりとりに
焦り、慌てて悩み苦しんだと思います。けれども
その時の私は「これは私自身の問題ではなく、
相手本人の心の問題。放っておこう」と思うことに
したのですね。

それでずいぶんと気が楽になりました。

以来、「放っておく」は私にとって大事なキーワードに
なっています。
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