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自分らしく [日々の暮らし]

自分自身を振り返ってみると、子どもの頃というのは
ずいぶんと周囲、とりわけ大人の顔色をうかがうタイプ
だったと思います。特に物心ついてからは、必ずしも
家庭内の空気が良かったわけではないため、
よけい「嫌われたくない、叱られたくない」という
思いが強かったのでしょうね。今、思い起こせば
こと家庭内に関しては私に非があったわけではなく、
単に親サイドの問題ではあったのですが。

とは言え、子どもというのは周囲の雰囲気を敏感に
察するのだと思います。よって、とにかく「ちゃんとして
いなければ」という感覚が私の場合、どんどん醸成されて
そのまま成長してしまったのかもしれません。

幸い私の場合は、大人になってから良き本や良き人々との
出会いがあり、特に大学以降に読んだ本にたくさん
救われてきました。と同時に仕事を通じて出会った方々にも
多くのインスピレーションや勇気を与えられてきたと感じています。

さて、今や世の中のデジタル化が進み、何でも瞬時に調べられ、
欲しいものはあっという間に手に入る時代となりました。
私もその恩恵を受けている一人です。

けれども、人にとって必要なものというのは、
次の3つではないかと最近の私は思うのです。それは、

自分が自分らしく生きることであり、

自分らしく生きていることを身近な人が認めてくれることであり、

そうした者同士が支え合って生きていくこと。

特にコロナになってから、私はこの思いを強く抱いています。

先日読んだ出口治明氏の本には、自分らしく生きることに
ついて、こう書かれていました:

「何よりも自分が見ているのだから、人に評価されたい気持ち
などは捨てて、自分がいいと思ったことに
全力で取り組めばいい」(p67)

かつての私は仕事でも人間関係でも「他者がどう思っているか」を
とても気にしてしまい、息苦しく思うことがありました。
でも、人生というのはSNSの友達人数でもなければ、
評価の数でもないのですよね。

極端な話、自分らしく生きていることを認めてくれる人が
たったひとりでもいれば、人は幸せに生きられると
最近の私は感じています。

(「還暦からの底力」出口治明著、講談社現代新書、2020年)
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