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手離す勇気 [日々の暮らし]

若いころに憧れていた職業はジャーナリストでした。
英語も好きでしたし、日本語の文章を書くのも好き。
社会情勢にについて書いたり、海外のことを英語で調べて
日本に紹介したり、といったことに魅力を感じていました。
大学卒業後は運輸業→教育界→通訳者と歩んでいったわけですが、
それでもこうして放送通訳という報道の場に身を置けるように
なったことを考えると、とても強いご縁を感じます。

記者に魅了されていたころに読んだのがフリージャーナリストの
千葉敦子さんの本でした。千葉さんはその後若くして乳がんで
亡くなられたのですが、私は彼女から人生観から仕事、時間管理に
いたるまで、たくさんのことを得ました。今の自分の基盤を
作っていると思っています。

その著作の中にあった一文は、今でも心に残っています。
読書に関するものでした。いわく、どれほど大枚をはたいて
買った本であっても、つまらないと思ったら即座に読むのを辞めるのだ、と。
理由として「読む時間がもったいないからです」と綴っていました。

これは私にとって強烈な文章でした。なぜなら、
大抵の人の場合、「せっかくお金を払ったのだし」「せっかく
読み始めたのだし」という感じで「せっかく病」になってしまう
からです。

確かに、お金を無駄にしない、自分の意志を強く持って完読すれば
発見があるかもしれない、という考えは理解できます。
かつての私もそう思っていました。

けれども人生は一回しかありません。ましてや昨今のコロナがあります。
いつ自分がどうなってもおかしくない。そう考えると
惰性で生きたり時間を無駄にしたりしてはいけないと思うのです。

これは本に限ったことではありません。それこそ私の身近な例を
あげれば、自分自身の勉強項目や課題も含まれます。
良かれと思って始めた勉強法も、続けているうちに何となく
しっくりこなくなるケースがあります。飽きたり、思ったより
効果がなかったりという理由です。それでも、その方法にしがみつく
だけでは、効果どころかストレスがたまるばかりです。

せっかくの人生、限られた時間です。自分に合う方法を
冷静に見つめ直してみることで実力向上に一歩近づけると思います。
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