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山火事からグリフィンへ [仕事]

まだ三が日が続いていますが、私は元旦から仕事始めです。
実は年末年始というのは、都内が空いており、電車もガラガラ。
移動するにはとても楽なのですね。かつてCNNが原宿にスタジオを
構えていたころは、明治神宮の参拝客を横目に仕事へ向かって
いました。華やかな着物姿や家族連れなど、ほのぼのする光景でしたね。

さて、今日は放送通訳の話です。

ニュースの同時通訳をしている際、どこを見ているのかというと、
実は色々なものを同時進行で確認しています。
インタビューの場合は画面にアップで映し出される方の
表情や身振り手振りなど、その人の「ホンネ・イイタイコト」を
知る上で貴重な情報源として活用しています。
眉間にしわを寄せていたり、派手に手を動かしていたりという様子だけでも、
こちらに訴えてくるものがあるからです。それを日本語通訳にも
反映させたいと私は思っています。

さらに注目する点としては、画面下に表示されるテロップも
貴重な情報となります。紛争であれば死者や犠牲者数、
事件であれば起きた場所、誰が・何が・どうなったかということが
表示されるのです。ただCNNの場合、すべて大文字ですので
私としては大文字小文字の方が読みやすいなあとは思うのですが・・・。

一方、こうした表情やテロップ以外にも、画面の中に表れる
様々な光景も私は見るのが好きですね。それをヒントに
後で自分でリサーチし、そこから新たな勉強へとつなげるようにしています。

たとえば数週間前からオーストラリアで続いている山火事。
大規模な火災となり、過日はハワイで休暇中だったモリソン首相が国内からの
批判を受けて急遽ホリデーを切り上げて帰国しました。
そのときのニュースに映し出されたのが、オーストラリアの
消防車です。私が注目したのは、「どこの自動車メーカー?」
ということでした。

よーく見ると、消防車の前の部分にSCANIAの文字が。
調べたところ、スウェーデンのトラックやバスなどの製造会社でした。
日本では「スカニア」という名前です。
ロゴマークは王冠をかぶったグリフィン(伝説上の生き物で、
鷲や鷹の上半身とライオンの下半身からなる)です。
Scaniaという社名の語源はスウェーデン最南端のScania州から
とったのだそうです。グリフィンのマークも州の印からだと
ありました:

https://www.scania.com/group/en/griffin-watching-over-scania/

「山火事→スカニア→グリフィン→スウェーデンの州」という具合に、
今回も楽しく学べました!
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