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ボディランゲージ [仕事]

ニュースの同時通訳をしていて、つい気になって
しまうのが、キャスターのボディランゲージです。
もちろん、必死に同通をしているときは
そこまで見る余裕がないのですが、
ふとした瞬間に表情や動き、番組のセットなどに
目が行きます。

日本と欧米のニュースの違いはいくつかあります。

顕著なのが「足を組むかどうか」です。

アメリカやイギリスでは、インタビュー時に足を組みます。
これはリラックスした雰囲気を醸し出す効果の他、
相手に敵意がないことを示す意味もあるそうです。
着席時に足を組めば、立ち上がる際に足を戻してからで
ないと立てません。極端な話、相手を物理的に
攻撃しようとしても、その一手間があるのですよね。

日本の場合、右手を下にすることが「敵意無し」との
意味になります。これは帯刀の習慣の名残りです。
右利きの人は左側に刀を差し、刀を抜く際には
右手を使います。その右手を封じることで
相手に危害を加えないというメッセージを示しているのです。

ところで最近のニュースで気になることがあります。
これは日本・海外を問わずなのですが、
「立ってニュースを読む」という場面が多いように
思えるのです。TEDやプレゼンをするような感覚です。

私が子どもの頃は、ニュースは着席で読み上げていました。
でも今はインタラクティブな画面もお目見えし、
タッチパネルでどんどん情報を変化させながら
キャスターが読んでいきます。
画面自体は昔もありましたが、フロアアシスタントなどが
キャスターに合わせて画面を切り替えていたのですよね。

また、以前と比べてキャスターの身振りや表情も
かなり大きくなっている印象です。手を振る、
表情を大きく変えるという具合に、ニュース自体が
かつての「情報伝達」から「ショー」のように
なっている気がしています。

各テレビ局のサイトにはニュースの動画もアップされています。
手や表情の動きを観察するのも面白いと思います。
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