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「発音を変えない」という生き方 [英語]

ふとしたことから指揮者レオポルド・ストコフスキーに
ついて調べ始めたところ、すっかりはまってしまいました。
ストコフスキーは1882年イギリス生まれ。
アメリカに渡った後はフィラデルフィア管弦楽団を
育て上げたほか、青少年の音楽教育にも情熱を傾けるなど、
1977年に亡くなるまで精力的に活動を続けました。

私はラフマニノフの交響曲第2番が好きで最近
よく聞いています。インターネットで探してみると
ストコフスキー版もあり、視聴したのですが、今まで
私が信じ込んでいた解釈とは全く異なり、非常に衝撃を
受けました。同じ作曲家の作品でも、指揮者によって
大きく異なるのです。今まで耳にしていたCD「だけ」が
すべてと思い込んではいけないと感じましたね。

ストコフスキー(Stokowski)の父親はポーランドから、
母親はアイルランドからイギリスに渡った移民でした。
ストコフスキー本人はロンドンで生まれ、中心部の
マリルボーンにある小学校に通っています。ロンドンには
Blue Plaqueという著名人の功績をたたえるプレートが
建物に貼られているのですが、その小学校の壁にも
ストコフスキーの紹介が出ています。

指揮棒を持たず、手だけで指揮をすることを初めて
したのもストコフスキーだそうです。一方、結婚は
3回したそうで、最初の妻に「アメリカで成功するならば、
あえてエキゾチックな雰囲気を出しておいた方が良い」と
助言されています。そのため、ロンドン生まれの
ロンドン育ちであったにも関わらず、あえて生涯
クセのある英語で通しました。

このエピソードは新鮮でしたね。英語を学習していると、
いかにネイティブ風に話すか、どうすれば発音が良くなるか
ということが、こと今の日本にいると重視されます。
けれども、意図的に発音をクセのあるものとして維持し、
それを武器にしていくという考えに私は興味を
抱きました。

ちなみにストコフスキーの3番目の妻はGloria Vanderbilt。
あの大富豪ヴァンダービルトの一族です。グロリアも
複数回結婚しており、ストコフスキーは2番目の夫です。
そして4番目の夫ワイアット・エモリー・クーパーとの間に
生まれた子がAnderson Cooper。そう、CNNのアンダーソン・クーパー
です。

ストコフスキーについて調べているうちに、物事が
あれこれとつながっていったのでした!
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