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一瞬、開けそうになった [日々の暮らし]


在宅勤務をしていた先日のとある日。
インターホンが鳴ったので出てみました。
受話器から聞こえてきたのは、

「○○(早口で聞き取れず)の宅配便でーす!
お願いしま~す!!」

という元気の良い男性の声でした。

一瞬、「ん?何か荷物、予定していたっけ?
最近何か頼んだかしら?」と考えました。
しかし、思い当たるものがありません。

いつもであれば「配達員さんを待たせてしまうのは
申し訳ない」とばかり、受話器を置いて
即効で玄関に向かって開けるのですが、
今回は「○○」の早口部分が気になり、

「すみません、どちら様でしょうか?」

と念のため尋ねてみました。すると、

「生協の宅配便でーす!
お願いしま~す!!」

とのセリフ。要は販促活動だったのですね。
この「お願いします」に私はドアを開けそうに
なったのですが、もともと私は外に出てスーパーで
買うのが好きなため、丁重にお断りさせていただきました。

それにしてもスタッフさんのこのセリフ。
なかなか考えた上でのセールス文句だと
逆に感心してしまいました。「宅配便」と聞けば、
「ウチ宛の荷物」と誰もが思うからです。
正しく言葉を補うならば、

「生協の宅配便についてご説明させていただきたいので、
お話、よろしいでしょうか?お願いいたします」

となるでしょう。使われる単語が同じでも、間に来る
動詞や助詞によって、ここまでニュアンスが変わり、
人を信じさせるとは!

お兄さんの絶妙なセリフに、日本語の奥深さ(?)を
感じたのでした。
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