いまできることを [日々の暮らし]
日経新聞で連載されている「こころの健康学」。
執筆者は認知行動療法研修開発センターの
大野裕先生です。ご自身の経験を盛り込みながら、
読者の心がホッと温かくなるような言葉を選ばれて
筆を毎回進めておられるのがわかります。
11月23日のタイトルは「コロナが奪ったふれあい」でした。
コロナゆえ、学会を現地で開催できず、画面を通じて
リモートで行ったというエピソードが綴られています。
大野先生はこう述べておられます:
「オンライン視聴だとどこか味気ない。
体温を感じないとでも言えばよいのだろうか。」
「オンラインでは同じ部屋で同じ空気を吸って話をする
感動が感じられない。」
そうなのですよね。確かに昔のような手紙だけ、あるいは
電話のみという時代と比べれば、今はリアルタイムで
相手の表情を見ながら会話ができます。私の
子ども時代と比べれば格段の差です。でもやはり、
人は人とのふれあいやぬくもりを感じてこそ、
安心や心の平静を得られるのだと思います。
過去のパンデミックも永久に続いたわけではなく、
終わりはあったのですよね。だからこそ、
「今後に向けていまできることをあきらめずに
続けることが大事なのだ」
このように大野先生は結んでおられます。
(日経新聞11月23日月曜日)
2020-12-01 00:00
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