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覚悟を決めるということ [日々の暮らし]

通訳デビューして間もないころ、前日になって
どうしても不安になり、「この案件は受けたくない」
と思ってしまったことがあります。
夜中にエージェントへ電話をかけ、
「私の実力では無理です。おろさせてください」と
伝えるべく、受話器を握りしめていました。
今とは違い、携帯電話もない時代でしたので、
結局、オフィスは誰もおらず・・・。
翌日、トボトボと現場へ向かったのですね。

でも、いざ到着したら、「もうこれは覚悟して
やるしかない」と思い至りました。
お引き受けしたからには最善を尽くすしかない。
逃げるわけにはいかないのです。

幸いにして、自分の予習が何とか功を奏して
無事一日を終えることができました。
あのとき、無責任にも断っていたら、
あっという間に通訳業界から葬り去られていたことでしょう。

人は生きている間、色々な場面で決断を迫られます。
AかBかと単純な選択肢から答えを選べれば
楽ですよね。でもいつもそうとはならないのが、
これまた人生の大変な部分でもあります。

でも、今、目の前に与えられている「現状」に
向かうのは、他でもない「自分自身」なのです。

となれば、もう覚悟を決めるしかありません。
腹をくくる。「自分は真正面からこれに取り組む」と決意する。

それしかないのですよね。

逃げてしまえば、いつまでたっても亡霊のように
追いかけられてしまいます。ならば正々堂々と
逃げも隠れもせず、対峙するのみだと私は考えます。

逃げることは、実は簡単です。
あれこれと自分なりの理由や言い訳を考えて
逃避することはできます。むしろ人は、そうした
合理的言い訳を作り出す天才です。そして自己正当化を
して逃げ続けてしまいます。本人にしてみれば、
いとも立派な合理的理由かもしれませんが、
それを続ける限り、解決はますます遠のいてしまうでしょう。
先へは進めないのです。

だからこそ、覚悟が必要なのだと思います。

とあるブログで「覚悟を決めた瞬間から強くなれる」と読みました。

その通りだと思います。
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