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助けを素直に仰ぐということ [日々の暮らし]

通訳という仕事をしているためなのか、

「徹底的に頑張って準備して、とことん予習して臨む」

というのが自分の中にデフォルトで出来上がっています。
お客様に喜んでいただきたいという思いが
自分の学習へのモチベーションになっているのですね。

デビュー当時は、以下のような感じでした:

*事前に配布された大量の資料を読みこなす
*単語リストを作る
*同時進行で追加情報のインプットもする
*さらに疑問に出てきたことを書籍や学術誌で仕入れる

このような具合です。とにかく自分にたくさんのノルマを課していました。

睡眠時間を削るということも、あのころに覚えた習慣です。
若かったこともあるのでしょうね、徹夜明けで臨んだ会議も
ありました。「さすがに完徹はマズイ」と実感するも、
睡眠より勉強という思いが強くありました。

緊張感が持続している時は、こうした無茶もききました。

でも、それを続けるにつれて、私の場合、

「年に1回、起き上がれないほどの体調不良に見舞われる」

ということを繰り返してきたのです。
数日間ひたすら寝込む、熱が下がらない、という具合です。
「頑張れば何とかなる」というのが、年齢と共に
通用しなくなってきました。

それでも若いころに「自分さえがんばれば」という習性が
身についているため、なかなかそれを修正するのは
簡単ではありませんでした。

「頑張ること」というのは諸刃の剣です。

「お客様に喜んでいただける」「自分も達成感を味わえる」
「通訳業ならではの好奇心を満たせる」などなど、
頑張りによるメリットは計り知れません。

でも、これも善し悪しなのですよね。

私の場合、この「頑張る」を仕事以外、主にプライベートにも
当てはめるようになってしまい、クタクタに
なることが増えていったのです。

そこで最近は少し考えを変えるようになりました。

それは「助けを仰ぐこと」です。

今までの私はヘルプを頼むことに非常に抵抗がありました。
それは自分の弱さを自分で認めることになるからです。
弱さがあること自体を受け入れるのが、私の中では
何となく悔しかったり釈然としなかったり、だったのだと思います。

でも、このままでは体がもちません。

ですので、「素直に助けを仰ぐ」という「勇気」を自分も
そろそろ持ちたいと思っています。
これも修行ですね。

・・・あ、修行と言ってしまうあたり、またもや
「課題」にしてしまっています。ヤレヤレ・・・!!
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