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幸せの場に自らを置く [日々の暮らし]

コロナの状況下が続いています。ニュースを見れば、
新規感染者数や死者数の統計が連日目に入ります。
これが日常になったとはいえ、異常事態であることに
変わりはありません。移動の制限は続きます。
いくらバーチャルでつながれるとは言え、
リアルでの接点が減ってしまいました。それにより
さみしさや不安感を抱いている人は多いと思います。

私が指導している大学や通訳スクールも、
10月から本格的に学期が始まります。今学期もオンラインです。
なるべく私の授業ではオンライン上のグループワークをさせて
横のつながりを持てるようにしているのですが、
やはり画面上では限界があります。

対面授業であれば、廊下を歩きながら、あるいは、キャンパスの中で、
または学食でという具合に、何気ないシチュエーションで人と人の
交流を図ることができます。ちょっとした会話、視線、
ボディランゲージなどだけでも人は癒されます。
仲の良い友達同士であればハグをしたりタッチをしたりという具合。
同じ空気を吸う、ぬくもりを感じることというのは、
人間に多大な安心と癒しを与えてくれます。
でもそれがコロナによって奪われてしまった。
リアルタイムでつながることができても、この部分の欠如は
とても大きいと私は思うのです。

そうした中、どうすれば自分の心を上向きにできるのでしょうか?

私自身、それを試行錯誤しています。

人によっては音楽や絵画、自然の光景などから安寧を得られる
でしょう。オンラインであってもホッとできるから大丈夫、
という方もいるはずです。

私は自分がことばの仕事をしているためか、こうした
状況下で一番感銘を受けるのが、やはり「ことば」なのですね。
名言であったり、著名人のインタビューであったり、
あるいは街中で耳にする誰かの会話であったり、という具合。
そこから光が差し込んでくる、ということがよくあります。
よって、ことばへのアンテナはしっかりと立てておきたいと思います。

先日感銘を受けたのは、次のことばでした:

「何でも前向き・即実行という人たちと暮らしていると、
高揚感=幸福感が身を包み(以下省略)」

この文章を綴ったのは、南極料理人を務めた西村淳さんです。
南極観測隊の皆さんがいかに前向きで行動力があるかを
記したものです。

コロナという時代に生きるからこそ、「前向き」でありたいと
思います。迷っているぐらいなら「即実行」を心がけて
気持ちをアップさせたいと思います。

生きていると、ついつい世間の常識や古い考えに引っ張られてしまいます。
「即実行=他者に迷惑をかけるのでは?」という恐れもあるでしょう。

でも、それで自分を落ち込ませて立ち往生するぐらいなら、
前向きな自分の気持ちを信じて、実行する方が良いと私は感じています。

(「幸せってなんだろう」vol.34 西村淳
『JAF Mate』2020年10月号 日本自動車連盟)
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