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「私さえがんばれば」 [日々の暮らし]

昨日のブログに私と母との関係について書きました。
今日はその続きです。

私は一人っ子ですので、母にとっては唯一の子ども。
一方、私にとっては(当然ですが)母が唯一の母です。

母自身が周囲との人間関係を良好に保っていて、
精神状態が安定していれば、母娘関係も穏やかに進められると思います。

ただ、あいにく我が家の場合、そうではありませんでした。
母親というのは、母親であり、妻であり、娘であり、
一人の女性でもあるのですよね。母には母なりの課題が
未解決なままに来てしまい、それは母だけが頑張れば
解決できるものでもなかったのです。それこそ数世代前にまで
問題点の源はさかのぼれると思います。

一方、子どもというのは、とりわけ「同性の親」のことが
気になるものです。娘であれば母親が、
息子であれば父親のことに過剰なまでに意識が行くのではないでしょうか。
子どもは親の庇護を必要とするわけですので、
親から嫌われたくないという思いが強くあると思います。
私もずっとそうでした。よって、小さいころの私は
こう思っていたのです:

「母に味方してあげることが最大の親孝行。
母が喜ぶように私がふるまえば、母は今の苦しみから
脱却して元気になってくれる。そうすれば無条件で
私のことを愛して向き合ってくれる。」

でも、人間が抱える悩みというのは、外部の人が
いくら頑張っても限界があるのですよね。
つまり、「本人が抜本的に思いを新たにして、
本人自身が変わらない限り、根本的な悩みは
消え去らない」ということなのです。

すなわち、娘の私がどれほど頑張っても、それこそ
どれだけ学業や仕事面で功績を打ち立てたとしても、
それ「だけ」で母が元気になるとは言えないのです。

そのことを私は頭ではわかってはいました。

でも心のどこかで「でも、うちの母なら、私さえ
がんばれば母も改心して改善してくれるかもしれない」という、
根拠のない淡い(でも多大な)期待を抱いていたのですね。

そして、それが実現されないことに私は改めて失望し、
私が体調を崩すということが繰り返されていったのでした。

(明日に続く)
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