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ハムスター [日々の暮らし]

横浜に暮らしていた幼少期の頃。

兄弟のいない私は「妹か弟が欲しい」と言っては母を困らせて(?)いました。
そのころはまだ近所も3人兄弟の一家が多く、
そうしたご家庭がうらやましかったのでしょうね。

当時はゲームもスマホも無い時代でしたので、
お友達と暗くなるまで外で遊んでいました。
親から譲り受けた、刃の切れなくなった小さなカッターを
包丁に見立てて、中学校の土手の草を切ってはおままごとに
興じていました。役割分担では、お友達の妹・弟さんたちが
私の弟妹という設定です。のどかな時代でした。

8歳に時に父の転勤で海外へ引っ越してからも、幸いなことに
近所にはたくさんの日本人駐在員一家がいました。おかげで
遊ぶ相手には不足せず。乳幼児のいるご家庭には私の方から
勝手に押しかけてはベビーシッターのごとく、
遊ばせてもらっていました。私がそうした赤ちゃんたちと
遊んでいる間、お母様の方は家事をしたりちょっと一服
されたりしていたのでしょう。「今日はありがとうね」とおやつや
お土産をいただいたことを覚えています。

それでも家に帰れば一人っ子であることは変わらず。
当時の母は慣れない海外生活で体調を崩しており、私にとって
家というのは「心地良いけれども、ちょっと寂しい場所」でした。

そうした理由もあったからなのでしょう。
お友達がハムスターを飼っているのを見て「私も欲しい」と
言った際には、両親もあっさり合意してくれました。

飼っていたのは2年間。ロンドンへの引越を機にお友達に
引き取ってもらいました。名残惜しくはありましたが、
当時は何かと手続きが煩雑だったのか、一緒に連れていけないという
ことに、あっさり私自身が納得してしまったようです。

あれからずいぶん年月が経った先日のこと。

かねてからハムスターを飼いたいと言っていた娘の誕生日に
ハムスターをプレゼントしました。買う前にしっかりと飼育法の
リサーチをすること、自分できちんと面倒を見ることなどの
条件をクリアした上でのことでした。

そうして我が家にやってきたゴールデンハムスター。
娘以上に私の方がメロメロになっています。
忘れていた幼少期の思い出が鮮明によみがえり、
もう一度、楽しかった記憶を掘り起こすことができています。
時間を戻すことはできなくても、このようにして
ふとしたきっかけが、眠っていた大きな宝物のふたを開けてくれるのでしょうね。

娘と一緒に、大切に育てていきたいと思っています。
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