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Happy Cookingの意味 [日々の暮らし]

過日亡くなられたGary Rhodes氏がずいぶん前に私に下さった
ポストカードには"Happy Cooking"と書かれています。
先日、その意味を自分なりに解釈する出来事がありました。

仕事と日常生活におけるあれこれのスケジュール管理が
そのときは行き詰っていたのです。突発的な仕事が
発生したのと同時に、家族の体調不良がありました。
当初私が立てていた計画をそのまま実行することが
不可能になってしまったのです。かなり綿密に立てていた計画で
あった分、一体何をどう修正・調整すれば周囲に迷惑を
かけずに済むか、途方に暮れていました。
どう頑張っても、どこかにひずみが出そうだったからです。

その日、差し当たってしなければいけなかったのは、
別の案件のスケジュール調整でした。
様々な出来事がこの日は一気に押し寄せてきており、
私の頭の中もだいぶ混乱していました。

その方とは電話でやりとりをしていました。ただ、
そうした状況でしたので、あまり私が
急いてあれこれ考えても埒が明かないの明白でした。
そこで私は先方に電話口でこう言いました。

「一旦お電話を切らせていただいて30分だけ
お時間をいただけますか?18時に必ずコールバック致します。」

このようにして一旦会話を終えたのです。

時刻は夕方。夕食の準備もせねばいけない状況でした。
その日の献立は「鍋料理」。鮭と鶏肉の豆乳鍋です。
「材料を火にかけ、沸騰したらあくをとる」と
レシピには出ています。電話を切ってから30分間、
半ばボーッとしつつ、けれどもスケジュール管理のことを考えつつ、
ひたすらあく取りをしました。取れども取れどもあくは
出てくるのですが、いつもであれば億劫に思えたあく取りも、
この日だけはかえってセラピー作業のように思えました。

そして一通りあくを取り終えた30分後。頭の中では
スケジュールに関する明白な結論が出ていました。
修正したスケジュールは、どなたにも迷惑がかからないような
工程となりそうでした。私は鍋の火を止め、
先方に電話をして、頭の中で描いた修正版を伝えました。
幸い先方も合意してくださり、無事に電話を終えました。

行き詰ってしまった時、当該のものとは全く関係ないことを
するというのは、案外名案が浮かぶのかもしれません。
今回の私がそうでした。と同時に、Garyが述べていた
Happy Cookingとは、料理の作業を通じて「幸せ」が訪れることを
意味しているのではないか、とも私は思ったのです。
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