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ひと言 [日々の暮らし]

日々の生活の中で何気なくかけられた言葉が
何年たっても心に残り、思い出すたびに励まされることがあります。

たとえばずいぶん前のこと。親しかった友人を亡くした際、
仲の良かった友人が「しっかりね」と言ってくれました。
当時はまだ電話の時代。受話器の向こうの彼女が口にした
「しっかりね」には心がこもっていました。
ショック状態にあった私はその一言で「あ、そうだ、今は
私自身がしっかりしなければ」と目が覚めた思いでした。
本当に救われたことを覚えています。

一方、保育士さんの一言が印象的だったこともありました。
イギリスで長男を出産後、夜泣きの激しさに疲労困憊だった
時期です。寝不足による体力の消耗、そしてBBC初の
産休・育休を取得こそすれ、日々の同時通訳をしていなければ
実力が落ちていくという焦りが当時の私にはありました。

自宅で小さな赤ちゃんと二人きり、しかもよく泣く!!というのも
こたえました。

そこで出かけたのが、近所の保育園で実施されていた
プレイグループでした。

「バウワウバウワウ」と喃語を話し始めた息子に対して
そのベテラン保育士さんは、"Did you!?"と嬉しそうに
大げさに述べたのです。息子の前に座り、息子の目を見て
"Did you!?"と言ったのは、日本語にするなら「そうなの~!?」
といった感じでしょうか。赤ちゃんに対してどう反応すべきか、
あの一言とあの時の状況は今でも目に焼き付いています。

私はもともと大人数で行動するよりも「お一人様」志向です。
大勢で楽しくするのも人生にとって喜びをもたらしてくれるとは
思うのですが、こうした昔の一言や光景を時々思い出すと、
たとえ一人で行動しているときでさえ、とても嬉しく
幸せな気持になります。生きる勇気が出てきます。
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