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夏の文庫本キャンペーン [日々の暮らし]

私にとって夏の楽しみの一つに「文庫本キャンペーン」があります。
「新潮文庫の100冊」という冊子をご覧になったことも多いのでは
ないでしょうか。

調べたところ、このキャンペーンは1976年から始まったそうです。
イメージキャラクターとしてパンダが使われたことも
ありました。「パンダのYonda?」という名前のようです。
また、私はずいぶん前に100冊キャンペーンの一環でクーポンを集めて
応募したことがあります。頂いたオレンジ色のポーチは
今でも我が家で現役です。

100冊を紹介する冊子は、毎年書店で頂いては眺めています。
年々、取り上げられる本が変わりつつあることがわかります。

80年代は夏目漱石や芥川龍之介、川端康成、森鴎外に
武者小路実篤などが常に載っていました。
しかし、今年の冊子を見てみると、武者小路実篤や井上靖、
壷井栄などの名前がありません。私にとっては
あまりなじみのない作家の名前の方が
目立つように思います。ただ、私自身が
小説を最近読んでいないから識別できないということも大きいでしょう。

気になったので、集英社文庫と角川文庫の冊子もいただいてみました。
この3冊子を比べたところ、すべてに取り上げられていた作家は
以下の通りです:

赤川次郎、朝井リョウ、荻原浩、太宰治、辻村深月、夏目漱石、
畠中恵、原田マハ、湊かなえ、宮部みゆき、米澤穂信、サンテグジュペリ

この中で故人は太宰治、夏目漱石とサンテグジュペリだけです。
また、この三者は全冊子とも同じ書籍が紹介されていました。
太宰の「人間失格」、漱石の「こころ」、サンテグジュペリの
「星の王子さま」です。

「星の王子さま」は出版社により、翻訳者も異なるのですよね。
新潮文庫は河野万里子、角川文庫は管啓次郎、集英社は池澤夏樹です。
ちなみに今年はどの冊子にもシェイクスピアが掲載されていませんでした。

個人的に好感を抱いた冊子は集英社文庫。
作家の名前に読み仮名が振ってあります。米澤穂信さんを
「よねざわほのぶ」さんとお読みすることを初めて知りました。

キャンペーン冊子は今、どの書店でも入手できると思います。
夏の読書のお供にぜひ。
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