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いて?とか? [日々の暮らし]

放送通訳の仕事で画面ばかり見ている反動か、
自宅ではテレビをほとんど見ません。
個人的にはラジオが好きなので、ニュースもラジオで
聞いています。

ここ数年、ラジオニュースの日本語にも
注目しています。「ことばは生き物」とよく言われますが、
話し言葉やニュースで使う用語も時代と共に
変化しているようです。自分が子どもの頃と今と比べて
何が異なるか、意識するようになりました。

たとえば、先日聞いたニュースでは次の日本語がありました:

「野党は反発を強めていて、与野党の対決姿勢が強まっています。」

私が気になったのは「いて」の部分です。と言いますのも、
確か昔は「いて」ではなく、「おり」が使われていたのです。
「強めており」という具合です。

もう一つは「とか」です。たとえば、

「住民からは『どこに逃げてよいかわからない』とか
『どうすればいいかわからなかった』などの声が聞かれました。」

これも私の記憶が間違っていなければ、以前なら
「とか」の部分が「や」だったのですね。

このことを分析した論文がないか、インターネットで
調べてみたのですが、今一つそれらしきものがヒットしません。

ちなみにアナウンス原稿ではありませんが、日常会話でよく
耳にするのは、文章の冒頭に「なんか」が付くことです。
「なんか昨日さあ、渋谷に行ったんだけど」
「で、なんかさあ」という文章です。私も無意識に使っていることがあります。
この「なんか」についての分析は、学術論文関連サイトでいくつかヒットします。
キーワードとして「発話ターン開始部」や「ターン冒頭要素」
などが出ていました。ご興味のある方はぜひアクセスなさってくださいね。
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