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無料の落とし穴 [日々の暮らし]

「著名な〇〇先生の講演会。しかも無料!」

みなさんならどうしますか?私はこのような告知を
新聞などで発見すると、迷わず、即申し込みます。
せっかくのチャンスだからです。憧れの先生や
書籍でしか知らなかった方々を直に拝見できますものね。
この機会を逃すのはあまりにももったいないと思います。

が、実は私の場合、このような機会を得ても
それを無駄にしてしまったことが何度かあります。
先日もまさにそうでした。

新聞で見つけた告知文。テレビでもおなじみの先生が
登壇されるとあります。時間は夜。
手帳をチェックすると、
その日の晩は特に予定が入っていません。
日中に在宅で原稿執筆をし終えれば、都内に出るだけ。
これなら十分参加できます。早速申し込みました。

そして晴れて抽選に当選!参加証はがきも送られて
あとは当日を待つばかりとなりました。
数日前から「わあ、楽しみだなあ。どんなお話が聞けるかしら?」
とワクワクしていました。

・・・が、当日。

結論から言いますと、私は出かけることをあきらめて
しまったのです。理由は以下の通りです。

1.原稿執筆が思ったよりも進まず
2.翌日は早朝から仕事が控えている
3.「かなりの混雑が予定されているため、お早めのご来場を」
との一文がはがきに。開場時間前に並ぶとなると、相当早く
家を出ねばならない
4.「出発時間→講演→帰宅時間」の合計はおよそ5時間30分
5.しかも外は大雨!!

ここまで考えて「うーん」となってしまい、一気に
行く気持ちがなえてしまったのでした。

もちろん、その先生の講演には興味があります。けれども
その一方で「行かないための言い訳」が以下のように
頭の中に浮かび上がりました:

1.またいつか機会はあるはず
2.先生の講演は今回無理だけど、著書はいつでも読める
3.そもそも無料だし、ま、行かなくてもいっか~

特に私の場合、「3」がとても大きかったですね。
もし仮に有料であれば、迷わず出かけていたと思います。
結局その日は申し訳ないなあと思いつつ、主催者に
キャンセルの連絡を入れました。

こうして考えてみると、「無料」は善し悪し両方が存在すると
私には思えてきます。なぜなら、行くのをあきらめてしまった
参加者にしてみれば、貴重なお話を伺えずじまいになってしまいますし、
登壇される先生にしてみれば、私同様、「雨だからいっか~」と
思う人がいるかもしれず、満席になるはずが空席がちらほら
ということも考えられるからです。

そう言えば以前、こんな話を聞いたことがあります。
確かどこかのスクールでした。
その話とは、休日の無料説明会の場合、お天気が良すぎると
みなさん行楽地へ出かけてしまい、参加者が減るのだとか。
その一方で足元が悪い雨の日も欠席者が出てしまうそうです。
理想は「曇りの日。家の中にいるのも何となくつまらない日」
なのだとか。なるほどー。

無料というのは、ある意味で落とし穴があるのかもしれません。
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