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常に疑問を抱く [日々の暮らし]

先日、池上彰さんの書籍を読んでいた際、
非常に参考になる記述を目にしました。書名は
「わかりやすさの罠:池上流『知る力』の鍛え方」
(集英社新書、2019年)です。

池上さんはテレビや新聞など多方面で活躍なさっています。
けれどもSNSは一切されていないそうです。
スマートフォンを持つものの、最新のニュースや
メールをチェックするにとどめており、常時見ることは
ないと綴っておられました。
移動中は原稿の執筆や読書に充てておられるそうです。

最近は電車待ちをしているホームでもスマホ画面と
にらめっこしている人が多いですよね。
けれども池上さんはあえてそうしたことはせず、
周囲を見渡しては色々なことに疑問を抱くように
なさっているとのこと。たとえば駅ホームの看板を
眺めては経済や景気と結びつけて考えるのだそうです。

常に疑問を抱く習慣をするようになると、
全てがつながってくることを感じられます。
自分の身の回りの小さな出来事が、より大きな範囲のこととして
とらえられるようになります。そしてさらに目を
世界に向ければ、そのことが世界情勢とも重要な
関わり合いをしていることに気づかされるのです。

放送通訳の仕事をしていると、様々なニュースが
意外なところで接点を持っていると常々感じます。
たとえばスポーツ大会一つを見てみても、企業の
スポンサーが必要です。お金を拠出するためには
その企業も業績が良くなければなりません。
業績を良くするためには、多国間との貿易関係が
良好である必要が求められるでしょう。となると、
世界情勢の安定も必要です。
こうした繋がりになっていくのですね。

ところで私は3月末に車を整備に出しました。その際、
整備エリアに幼稚園の送迎バスや救急車が何台か並んで
いるのを目にしました。
「なぜこの時期に?」と気になったので、スタッフさんに
聞いてみました。送迎バスは「幼稚園が春休み中なので、
この時期は多い」とのこと。一方、「救急車を
始めとする緊急車両は、途中で絶対にエンストや
不備があってはいけないため、頻繁に持ち込まれる」
とのことでした。なるほど~~。

ところで救急車で思い出したこと。
英語のfirst respondersという単語です。主にアメリカの
ニュースで出てきます。文字通り訳せば「第一応答者」です。
事件・事故の際、真っ先に現場にかけつける要員の
ことで、救急隊員、消防隊員、警察官などを指します。

なお、緊急通報電話番号は、110番(警察)、119番(救急車・消防)と
いうのが日本ですよね。
アメリカでは「911番」、イギリスは「999番」です。
ウィキペディアには「緊急通報用電話番号」という項目があり、
各国の番号がリスト化されています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E9%80%9A%E5%A0%B1%E7%94%A8%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E7%95%AA%E5%8F%B7

日本や欧米のような3桁もあれば、2桁や5桁もありました。
たとえばロシアの警察番号は「02」、
南アフリカの警察番号は「10111」です(長い!)。

興味深いですねえ。
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