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るも&たが [日々の暮らし]

アヤシイ「デュオバンド名」ではありません。
今日は言葉のお話です。

私は電車の中でトレインチャンネルを見るのが好きなのですが、
そこにはニュースが定期的に流れています。
数秒間の長さで映像と見出し、2行ほどの
かんたんな説明で構成されています。

このトレインチャンネル・ニュースや、普通の新聞、
ネット記事に出てくる表現で気になるものがあるのです。
「~るも」ということば遣いです。

たとえば最近のニュースでは以下のような用法がありました:

「病院へ搬送されるもその後死亡」
「公開されるも削除」
「逆転されるも土壇場でドロー」

この「るも」の部分です。

私が子どもの頃は「るも」よりも「たが」が多かった
ように思うのですね。

「病院へ搬送されたがその後死亡」
「公開されたが削除」
「逆転されたが土壇場でドロー」

「るも」であれば「も」の前は現在形ですが、
「たが」の場合、「が」の前が過去形であることが
わかります。

気になったので「新明解国語辞典」で調べたところ、
ちゃんと説明がありました。見出し語は「も」で、
品詞は「接続助詞」です。

***
も(接助)
(やや古風な表現)前件から予測される事態とは対照的な
結果と結びつけることを表す。「提案する―賛同を得られず/
連絡する―応答なし」
***

なるほど~。実は古風な表現だったのですね。知りませんでした。
でもなぜあえて今の時代にレトロな表現を使うように
なったのでしょうね。
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