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楽しい解体作業 [英語]

私が子どものころ、おせんべいやクッキーなどが入っていた箱
と言えば、地厚の紙で作られていました。しっかりした作り
で四方が糊付けされていましたので、そのまま書類入れや小物入れなどに
していましたね。

一方、最近のスイーツの箱はリサイクルに出しやすいよう、
解体できる作りになっています。広げると一枚の紙になるのです。
実際、広げて改めて眺めてみると、たった一枚の紙から
よくここまでの箱ができたなあと感心してしまいます。

ちなみに我が家の家人はこの「広げて解体」という作業が
苦手のようです。大きいごみ袋を見ると、解体されず立体のまま
捨てられた箱が入っています。これではかさばってしまうのですが・・・。
私はと言えば、一つ一つ広げてみるのが好きなタイプです。
ごみ袋から引っ張りだしてせっせと広げてはしげしげと見ていますね。

こうした紙の箱やパッケージというのは、どのように
作られているのかしらと興味が出たため、早速調べてみました。
「パッケージ製造会社」とグーグルに入力すると沢山ヒットします。
たとえば、こちらのHPを見てみると商品のパッケージができるまで
どれだけの工程があるかがわかります:

http://www.sagasiki.co.jp/services/product_gift.html

いや~、実に奥が深い世界なのですねえ。

ところで、なぜ私はわざわざ箱を広げて解体するのが
好きなのかしらとふと考えてみました。
どうやら英単語の語源を調べるのと同様のメンタリティのようです。
完成された形の大元が何なのか、気になるのですね。

さらに気になったので、イギリスにはどのようなパッケージ会社が
あるか検索したところ、corrugated packagingという用語を目にしました。
corrugatedは「波形の」という意味。「段ボール箱」はcorrugated boxです。
corrugateをさらに「解体」すると、rugaはラテン語で「しわ」という意味だそうです。

箱の解体から英単語の解体へ。
まだまだ楽しみは続きます。
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「通訳者のひよこたちへ」更新のお知らせ [掲載]

「通訳者のひよこたちへ」第370回がアップされました。
タイトルは『なぜこの仕事を?』、書籍紹介では
「東京店構え マテウシュ・ウルバノヴィチ作品集」
(マテウシュ・ウルバノヴィチ著、サイドランチ編、
エムディエヌコーポレーション、2018年)を取り上げました。

https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/13909.html

お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。
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上を見てみる [日々の暮らし]

街中を歩いていると、スマートフォン全盛期ゆえなのか、
歩きながら画面を見る人が多いような気がします。私は
相変わらずガラケー状態ですので、移動中は外の光景や
周囲の様子を楽しむようにしています。

・・・もっとも最近は「もういーかげんスマートフォンが
ないとやっていけないなあ」と自覚しています。ハイ。
仕事で不自由するようになったのです。いよいよ購入まで
時間の問題となってきました!

さて、周囲を見る際、必ずと言って良いほど実践しているのが
「上を見ること」です。自分の身長より高い方向、たとえば
空や天井などを眺めるようにしています。

晴れた日に空を見上げると、飛行機雲があったり、面白い形の雲が
あったりします。あるいは、いつも見慣れていた木のてっぺんが
想像以上に高いことに気づくこともあります。
ヘリコプターが偶然飛んでいたり、自衛隊の輸送機が編隊を組んで
移動していたりします。

先日、仕事で有楽町の「よみうりホール」に出かけたのですが、
こちらは壁から天井にかけて実にレトロな雰囲気です。
昔、何かのイベントで入ったことはあるのですが、その当時は
「上を見ること」を習慣にしていませんでしたので、
特に気づかなかったのですね。

よみうりホールについて早速調べたところ、設計は
村野藤吾でした。京都宝ヶ池のプリンスホテルや
目黒区役所、有楽町の日生劇場など、数々の美しい建物を
設計した建築家です。宝ヶ池プリンスに似た磯子の横浜プリンスホテルも
同氏の設計です。横浜プリンスは丸みを帯びたフォルムがとても素敵でしたが
残念ながら2006年に営業終了となり、解体されました。
しかし、当時の横浜プリンスを思い起こさせるデザインのマンションが
今は建っています。

上を見るようになり、木々の葉の色の移り変わりや季節の花々など、
昔の私であれば見過ごしていたことに最近は気づかされています。
自然の豊かさやデザインの美しさなどに魅了される日々です。
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八神純子さんコンサート [日々の暮らし]

子どものころ、八神純子さんの「パープルタウン」が大ヒットし、
いつか生で聞いてみたいなあと思っていました。
そしてそのチャンスが巡ってきたのが9月です。

たまたま地下鉄の駅ラックにBillboard Tokyoのコンサートガイドが
置いてあり、手に入れたところ、巻末にBillboard主催の
クラシックライブの案内が。オーケストラとのコラボという
企画でした。八神さん他、辛島美登里さんやNOKKOさんなど
素晴らしいシンガーたちが出演とあります。しかも昼間のコンサートです。
早朝シフトに携わる私にとって夜のコンサートはきついのですが、
昼間や夕方にかけてなら大丈夫。早速購入し出かけました。

場所は上野の東京文化会館。今までマエストロ・ヤンソンスの
コンサートで聴いたあのホールに「パープルタウン」や
「みずいろの雨」が響き渡り、大いに感動したコンサートでした。
今度は八神さんだけのコンサートに行きたいなあと思いました。

ところでその数週間後、10月14日(日)には渋谷のO-EASTで
ロックバンドQueenのトリビュートバンド・Gueen(グイーン)の
コンサートへ出かけました。実は昔から私はQueenが大好きなのですが、
グイーンの演奏は完成度が非常に高く、Queenのファンなら大いに楽しめます。
4月に初めて羽田空港でのライブへ行き、目いっぱいエンジョイしました。
それで5月の本格ライブでも堪能したのです。10月14日は3回目でした。

http://www.gueen.com/

コンサートから帰宅後、たまたまグイーンのメンバーのSNSを
見ていたところ、なんと八神さんのライブが紹介されていたのです。
KORG(キーボードメーカー)主催のもので、場所はお台場のTFTホール。
通常のコンサートのように数時間のものではなく、
あくまでもKORGのイベントの一環という感じでした。
時間は1時間限定です。これは行かねばと早速チケットを購入して
出かけてきました。

https://www.korglive.com/

いや~、実によかったです。往年のヒット曲はもちろんのこと、
私が知らなかった曲もたくさんあり、何よりも歌を愛する
八神さんの情熱が伝わってくるコンサートでした。
たくさんの元気をいただいてきました。

自分の仕事に情熱を傾け、愛情を注ぐ。
それを一人でも多くの人に伝える。

そんな八神さんのお姿から、私ももっともっと真剣に自分の人生に
取り組もうと勇気をもらいました。中でも今回一番心に響いたのが
"Rising"という曲。初めて聞いた曲ですが、元気が出ます。

https://www.youtube.com/watch?v=TTP2EVhEpA8

それにしても、大元のきっかけはビルボードのチラシ。
そしてGueenコンサート→SNSとつながっていきました。
ご縁に感謝!
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引きずってはいられない [仕事]

「英日の逐次通訳をしている時、間違えると落ち込んでしまい、
その後の英文がまったく頭に入らず、訳し続けられません。
どうしたら良いですか?」

指導先でこのご質問を何度か受けたことがあります。
通訳者とて人間であり、機械ではありません。
誰でもいつか、どこかで間違えてしまうということは
あるのですよね。

私などいまだにここだけの話(あ、でもこうして
書けば全然secretではないですねえ)、よく
ミスをしては真っ青になっています。ただ、経験と共に
「致命的なミス」をする割合は減ってきました。
そのために必要なのが「徹底的な事前予習」です。

それでも本番中、たとえば放送通訳のニュースで誤訳を
してしまった場合、挽回はなかなか難しいものです。
と言いますのも、ニュースの場合、訂正をするとその分、
次に訳すべき内容を削らざるを得なくなるからです。
時間的な制約があります。

ちなみに私が携わっているCNNやCBSの場合、
事前に一度でもレポートを見ておく、つまり
「半生同通」で臨むことはできません。
まさにその場その場の真剣勝負なのですね。
確かに当日のシフトに入る際、ネットのニュースを見ることで
「出てきそうなニュースの山かけ」はできます。
けれども、実際本番にならないと、何が飛び出すかわからないのです。

そうした最中に単語がわからず言葉に詰まりそうになったり、
思い込みの誤訳で後から焦ってしまったりということは
当然出てきます。ただ、大事なのは、そこでどうメンタルを
切り替えるかなのです。

私の場合、「聞き取れない」「誤訳した」と気付いたら、
とにかくいち早く頭を切り替えるようにしています。
つまり、「引きずらない、絶対に!」と強く自分に言い聞かせます。
なぜなら、聞き取れなかったことも誤訳したことも、
こればかりは「数秒前に起きてしまった『事実』」であり、
その「過去」を消し去ることはもはやできないからです。

頭の中が「ああ、どうしよう!?」とパニックになったところで、
単語の意味を思い出せるわけでもありません。
間違えた訳を無かったことにすることもできません。
今、自分に唯一できることは「過去を引きずらず、
ただひたすら目の前の『今』に集中すること」だけなのです。

私自身、そのような捉え方ができるようになるまで、
ずいぶん時間がかかりました。人間というのは失敗すれば
当然悔やむものですし、後々、心の中に傷を残すことにもなります。

それでもなお現実を直視して、自分のミスを認めて、
二度と同じ間違いを繰り返すまいと心に誓うことだけが、
前に進めさせてくれる、と私は信じています。

このことに私が気づかされたのは通訳現場だったのですが、
実は日常生活における人間関係やその他もろもろのことでも
応用できると思うようになりました。過去は過去。変えられません。
あとはどう自分がそれに向き合うかなのです。
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デザインの美しさ [日々の暮らし]

普段何気なく使っている日常生活の品々の中にも、
デザインの美しさがあります。

たとえばPETボトル。

先日買ったミネラルウォーターのボトルをよーく眺めてみると、
ちょうど手で握るあたりがくぼんでいました。
幾何学的なデザインになっており、ほれぼれする形です。

https://www.kirin.co.jp/products/softdrink/volvic/product.html

また、他のペットボトルと比べてみても、飲み口が広いのが
わかります。

ちなみに日本ではデザインの優れたものを表彰する
「グッド・デザイン賞」という制度があります。
通商産業省が設立したもので、始まったのは何と1957年です。
たとえば1994年にはソニーのプレイステーションが、そして
2011年には、消しゴム「MONO」が受賞しました。
対象となる商品も実に幅広く、外国のアイテムも受賞しています。

珍しいものでは、「車両用吊手」や「光ファイバーケーブルカッター」
などもあります。機能性だけでなく、見た目の美しさというのも
利用者にとっては大事なのでしょうね。

ご興味のある方、こちらのHPをどうぞ:

http://www.g-mark.org/


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粋な計らい [日々の暮らし]

日ごろニュースの放送通訳をしていると、心を痛める
話題が多いと感じます。特に昨今は世界情勢も
大きく動いているため、より強くそのような気持ちを
抱くのかもしれません。

そうした中、明るい話題を耳にすると幸せな気分になります。
最近、私にとって心が温まるニュースはこちらでした:

オセロ最年少王者を称えるANA機長:

https://www.youtube.com/watch?v=fbn47IfioIQ

英語ニュースにもなりました:

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20181016_29/

福地君も素晴らしいですが、この計らいをしたANAも
実に配慮のある会社だと感じました。

こうしたニュースが少しでも増える、そんな世の中になってほしいと
思います。
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車の最高速度 [日々の暮らし]

先日の日経新聞で、ポルシェがハイブリッド車を生産することになった
という記事を読みました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36489650V11C18A0TJ2000/

やはりこれも時代の流れなのでしょうね。自動運転やハイブリッドなど、
自動車の世界も急激に変化を遂げているのがわかります。
以前、大学の授業で「自動運転車」について賛成・反対意見を考えて
1分間スピーチを組み立ててくるという課題を出したことが
あります。ほぼ半数に意見が分かれ、興味深かったですね。
「反対意見」として挙げられたのが、「運転が好きな人も
世の中にはたくさんいる。その楽しみを奪ってはいけない」
というものでした。一方、賛成者の多くが「過疎地などで
自動運転車が導入されれば、高齢者や体の不自由な人も助かる」
という意見です。どちらも的を得ています。

ところでポルシェと言えば、私にとっては幼少期の記憶と
結び付きます。数年前にこのブログでも書いたことがありました。

https://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/2014-03-13-1

私は今でも車のデザインが好きで注目するのですが、
そのデザインも時代を反映していると思います。
1970年代の方がどの車も個性があったと感じますね。
一目見ただけで、どの会社の車か識別しやすかったのです。
今はより均一化されているような気がしています。

アムステルダムに暮らしていた小学生時代。
同じ学校に通っていた「ポルシェ大好き」日本人男児たちに影響されて
私も必然的に車に魅了されていきました。
その当時、密かに私がリサーチしていたのが
「車のスピードメーターの上限数値」です。

当時暮らしていたマンションの1Fが青空駐車場だったため、
止まっている車の運転席を覗き込んでは、どの車の
スピードメーターが大きい数値を示しているか確認していたのです。
他人の車の運転席を覗いていたのですから、傍から見れば
相当アブナイ女児だったに違いありません。が、そのようなことを
お咎めしない、のどかな時代でもありました。

私の記憶が正しければ、当時、最高速度の表示が一番高かったのは、
Citroen DSでした。メーターの表示も丸型ではなく、横長だったと記憶しています。

・・・と、ここまで書いて念のためネットで調べたのですが、
1970年代のCitroen DSはメーターが丸型表示なのですよね。
うーん、やはり記憶違いかしら・・・?
何にしても、数ある車の中で1種類だけ、最高速度表示が
200キロを超えていたと記憶しています。
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人格が変わるぐらい好きなものを持つ [日々の暮らし]

先日読んだ本で印象的な文章に出会いました。

「別人格になれる趣味を持て。」

著者は杉村太郎さんです。杉村さんは学生の就職などを
支援する我究館の創設者ですが、惜しくも数年前、
若くして病に倒れ、お亡くなりになりました。
本のタイトルは「アツイコトバ」です。

私は「別人格になれる趣味」ということばに
とても惹かれました。と言いますのも、日々、
慌ただしい生活をしていると、とりわけ仕事が
立て込んでしまうと、自分が本当に好きなことや趣味が
二の次になってしまうからです。

この文章を読んで、私は例として次のようなケースを思い描きました。

「本当は車の運転が好きだけど、家族が心配するから
一人での遠乗りや高速道路は控えよう」

「学生時代は一人旅が大好きだったけれど、
今は子どもたちが小さいから止めよう」

こんな感じです。自分が現在置かれているライフステージ上、
やむを得ず「好きなこと」を自分から遠ざけてしまう状況です。

けれでもそうした趣味や好きなことというのは、
自分を取り戻す時間であり、欠かせないものだと私は考えます。
「周りがきっとこう思うから」「こんなことをしてしまうと、
周囲に申し訳ないし」などと考えてしまうのです。つまり、
自分の身近な人や環境に理由付けをしてしまい、
「やらない理由」にしてしまうのです。

それではあまりにももったいないと思います。
自分は自分。自分を取り戻せるのは自分なのですよね。
タイミングや状況さえ許せば、そうした時間を自分に与えることで
さらに心も元気になれると思います。

だからこそ、「別人格になれる」ぐらいの趣味を
大切にしたいと私は考えています。

(「アツイコトバ」杉村太郎著、中経出版、2004年)
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映画「謝罪の王様」、明後日19日に日テレで放送されます! [日々の暮らし]

本日のブログで「謝罪の王様」について触れたところ、
コメントをいただきました(すみません、コメントは
すべて非公開なのですが、いつも皆様からのお言葉は
本当にありがたく拝読しております。いつもありがとうございます!)。

なんと、「謝罪の王様」が明後日19日金曜日の21時より
日本テレビ(地上波)の「金曜ロードショー」で放映されるのです。
知りませんでした~。コメントでお知らせいただきありがとうございました。

https://kinro.jointv.jp/

テレビなのでエンドロールが出るかはわかりませんが(笑)、
作品の途中で海外ニュースのレポーターが出てくるシーンがあり、
その吹き替えが私の声です。

楽しい映画ですので、ぜひお時間がありましたら
ご覧くださいませ。

それにしても、なんという偶然のタイミング!うれしかったです。
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