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ゲシュタルト心理学 [日々の暮らし]

自分一人で生きているのであれば、周囲から色々と
振り回されるような経験は軽減できるでしょう。
けれども人は他者と関わり合いながら生きなければ
なりません。楽しいことももちろんあります。
けれども嫌な思いをすることも避けられないのです。

たとえば、自分には非がないと思っているのに
意外な言動を相手がとった場合、人はとても困惑します。
悲しくなったり、その人に対して怒りを抱いたりします。
なぜ自分だけこのような目に遭わねばならないのかと
思うのですね。

あの時何か私がまずいことを言ったかしら?
そんなつもりはなかったんだけど、もしかして
それで怒ってる?

どうやら別の件でこの人はとても気分を今
害しているようだけれど、でもなぜ
そのとばっちりを私が受けなきゃいけないの?

このような思いが頭の中をグルグルするのです。

周囲の空気を読まないようにすれば、「人は人、自分は自分」で
乗り切れるかもしれません。私は子供のころから
非常に人目を気にするタイプでした。相手の表情や
ことばのトーンなどに対して必要以上に
神経をとがらせていたのです。それは今も変わりません。
ただ、通訳という仕事をしていると、そうした「空気を読む」
「相手のイイタイコトを想像する」のは
訳出をする上で大切です。むしろ重宝すべきことです。

けれどもこれもTPOをわきまえてうまく使い分けないと、
心身が疲弊してしまいます。私も人間ですので、
独り相撲でくたくたになることがあります。

どうしたものかしらと調べたところ、「ゲシュタルチ心理学」なるものが
存在することをしりました。「私は私、あなたはあなた」
という考えが根本にある心理療法だそうです。
まだ詳しく読んでいないのですが、ネットで検索すると
たくさん出てきます。初めて知った分野ですので、
これからいろいろと読み込みたいと思っています。

通訳者気質ゆえに人間関係で疲労困憊になることも、
その一方で、通訳準備に必要な「リサーチ」のおかげで
新たな世界を知ることができました。人生捨てたものではありません。
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