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マケイン上院議員 最期のことば [英語]

昨日8月28日火曜日に赤坂のTBSにて米CBS Evening Newsの通訳を担当しました。
マケイン上院議員の訃報がトップニュースでした。
一匹狼と言われたマケイン上院議員。
亡くなる前に最後のメッセージをしたためていました。
親友であり選挙戦を共に戦ったリック・デイビスが読み上げています。

https://www.youtube.com/watch?v=k9bu0NqxW4Y

英文はこちらです:

https://www.cnbc.com/2018/08/27/john-mccain-in-final-message-before-death-says-do-not-despair-of-our-present-difficulties.html

私はマケイン氏とオバマ氏が一騎打ちとなった2008年大統領選挙のときも
放送通訳業に携わっていました。当時マケイン氏の副大統領候補は
サラ・ペイリン氏。当時は「うーん、どう見ても勝利はオバマ陣営」と
思ったものでした。「一匹狼」「ベトナム戦争で捕虜になった」という点以外、
マケイン氏について私自身よく知らない状態だったのです。

けれども、昨日のCBSで当時のマケイン氏の集会映像を見て
驚きました。支持者がたくさん集まったその集会で、
とある女性がオバマ候補を批判した時のこと。
マケイン氏は自分にマイクが再び渡されると
批判の内容に対して「そんなことは無い。
むしろオバマ氏は偉大な大統領になるだろう」と
称えたのです。

その時、聴衆のとっさの反応はブーイングでした。
敵を徹底的に批判するのが通常のアメリカ大統領選挙です。
それなのに相手を称えるというのは、マケイン・ファンにしてみれば
受け入れられなかったのですよね。

けれどもマケイン氏は、「自分とオバマ氏との間で考えの違いは
ある。けれどもオバマ氏も国のことをちゃんと考えている。
当選すれば立派な大統領になるだろう」とエールを送ったのでした。
その翌日、オバマ氏もこのコメントに対して謝意を表しています。

本当に勇気のある人は、自分の弱さを認めます。
虚勢を張らず、相手の長所をありのまま受け入れ、称えます。
相手を称賛することは、決して自分の敗北ではないのですよね。

今、世界が大きく揺れ動いているからこそ、上記の
マケイン氏最期のメッセージはすべての人に読んでいただきたいです。
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「メンドーくさい」とのバトル [日々の暮らし]

私が敬愛する方のおひとりに佐藤初女さんという方が
いらっしゃいます。おむすびや手作りのお料理で
悩める人々を自宅に受け入れ、活動していらした女性です。
数年前にお亡くなりになりましたが、初女先生の本は
たくさん出版されています。本を通じて多くの刺激を私は
受けました。

著作の中で先生が繰り返し述べておられることがあります。
「面倒くさい」という言葉が嫌いであるのだ、と。

大変なことであっても、たとえ体が辛くても、
面倒と思わないようにする。とにかく取り組む。

それを生前心がけていらしたのでした。

日常生活において何かやらねばならないとき、
私もついつい「面倒だなあ」と思ってしまうことがあります。
自分が疲れているから、エネルギーを要するから、
今ほかのことに熱中しているからなどなど、理由は様々です。

けれども「めんどくさい」ということばは、
実は自分に与えられたチャンスの扉を閉じてしまうことでも
あるのですよね。ちょっとだけ力を出して行動してみたら
案外世界が広がったということもあるはずですのに、
それを自ら封じ込めてしまうのが「面倒くさい」という
ことばだと思うのです。

人は言い訳づくりの天才(?)です。
「面倒くさい」とバトルしつつ、私もなるべく
フットワークを軽くしたいと考えています。
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