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正々堂々と [日々の暮らし]

今から10年ほど前、マラソンに凝っていたことがあります。
当時の私は色々と悩んでいたころで、それから逃れるべく
「何か目標を」と思って始めたのでした。
最初のうちはマンションの周りを一周するだけでも息切れする
はめに。ところが続けているうちに5分、10分と走れるように
なりました。そうするうちに大会に出たいと思うようになり、
3キロマラソン、5キロマラソンとチャレンジするようになったのでした。

そのころの目標はホノルルマラソン。
けれどもスケジュールが合わず、なかなか実行できませんでした。
そしてハーフマラソンを2回チャレンジした後に
関節炎に見舞われ、以来、ドクターストップがかかり、
外を走ることはきっぱりやめました。大好きなマラソンでしたが、
仕方ありません。嘆いても関節炎が治るわけではないからです。
幸い、スポーツクラブのスタジオのようなソフトな床であれば
OKということで、運動は続けています。

マラソンをしていたころ、走れば走るほど体脂肪が落ち、
体重がみるみる減るのがわかりました。生まれて初めて
ベスト体重になりましたね。びっくりしました。
会う人会う人に「痩せた?」と言われてうれしくなり、
ますます走ることに精を出していったのです。

ところが走るのをやめるやあっという間に元の体重+アルファに!
しかもストレスが増えたこともあり、大変なことになりました。
それがさらにストレスに拍車をかけます。
何かを食べるたびにカロリーを気にするようになり、
「これ食べたら太るなあ」と頭の中は常時ダイエットモードに
なったのです。そしてますますストレス状態となりました。

せっかくの好物を前にしても「太るか太らないか」ということばかりを
考え、味わうこともできません。
食べたら食べたで後悔という悪循環です。
当時の私は潜在的不機嫌状態でした。

これに終止符を打てたのは、ごく最近のことです。
とある本を読んだおかげでした。以来、好きな物を
堂々と食べようと思うようになり、食に関してのストレスは
一切なくなったのです。読んだ本は「書くだけで30kgやせました」
(大橋健著、宝島新書、2009年)です。単なるダイエット法だけでなく、
物事のとらえ方に新たな視点を与えてもらいました。

考えてみると、ダイエットに限らず、勉強も余暇もすべて
「正々堂々と味わうか」がカギを握るように思います。
「今日は勉強したくないなあ。でもやらなくちゃ」と
グダグダするぐらいなら、正々堂々と休み、その日一日は
目いっぱい遊んでも良いと思うのです。罪悪感を一切
抱かず遊び倒す。そして満足したら、翌日からまた
仕切り直せば良いと思います。

後ろめたさがある限り、ストレスは消えません。
先延ばしも中途半端となり、どれも味わえなくなります。
そうなるくらいなら、遊びまくる、食べまくるもアリだと
私は思うようになりました。
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