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NHK「世界へ発信!英語術」掲載 [掲載]

8月23日木曜日の翻訳・解説を担当いたしました。
「本田選手 カンボジア代表の実質的監督に」というニュースです。
お時間がございましたらご一読いただければ幸いです。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n180823.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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瞑想 [英語]

先日の講演会で油井さんは素敵なことばをおっしゃっていました。

「好き=才能」

好きなことを伸ばしていくことの大切さです。
確かにことわざで「好きこそものの上手なれ」と言いますよね。

私の場合、英語やニュースが好きで放送通訳という仕事が
今まで続いています。フリーランスで不安定であっても、
有休休暇もボーナスもいただけなくても、
自分が好きだからこそ楽しく続けられているのです。
ありがたいことだと思っています。

「好き」で思い出したことがあります。
数年前のこと。雑誌やテレビなどで「瞑想をするとよい」と知り、
始めてみたのです。起床後の5分間、タイマーをセットし、
勧められた方法で椅子に座り、目をつぶり取り組んでみました。
せっかくですので、手帳に「□瞑想」とチェックボックス付きで書き出し、
済んだらチェックマークを入れて習慣化しようと思ったのですね。

最初の数日間はうまくいっていました。
ところが元来のせっかちな性格ゆえなのでしょう。
5分間イコール長いという思いが払しょくできず、
やがてさぼるようになったのです。うーん。

やることリストの一項目として書き出していたにも関わらず、
続かない。「やはり私には意志力が欠けているなあ。
そういえばあの時あれをやろうとして続かなかったし。
この怠惰な性格、何とかならないかなあ」と自己否定が
どんどん進んでしまったのでした。

けれどもしばらくして思いなおしました。
要は「好き」ではなかったということなのですよね。
瞑想と自分との相性が今一つであった。それだけなのです。

考えてみれば、英語学習も同じです。
このテキストを机に向かってやればよいとか、
あのアプリで移動中に取り組むべしなどとしても、
やっている本人が楽しめていないならば身につきません。

結局私の場合、椅子に座って目を閉じて行う瞑想とは
ご縁がありませんでした。けれども「自分との対話」ということであれば、
車窓の風景を眺めながらあれこれ考えたり、
早朝ウォーキング中に思いを巡らせながらメモしたり
ということも、私の中では「瞑想」に値すると思っています。

ちなみに瞑想は英語でmeditation。動詞はmeditateです。
ラテン語のmeditari(考える)から来ています。
medit-(考える)と-ate(させる)が組み合わさった単語です。
なお、似た単語でmediate(仲介する)がありますが、
こちらはラテン語のmediare(中間にいる)が語源です。
「メディア」のmediaはmediumの複数形。mediumもラテン語が源で
medius(中間の)という意味です。
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油井亀美也さん講演会 [日々の暮らし]

先日、「第1回トビタテ!グローバル教師フォーラム」という
イベントに出かけてきました。

http://www.joes.or.jp/cms/joes/img/news/20180820gt.pdf

私は元々「宇宙飛行士」という仕事に興味があり、
これまでも若田光一さんのセミナーへ出かけたことがあります。
よって今回もぜひ油井さんのお話を伺いたいと思ったのでした。

講演では宇宙飛行士のお仕事を始め、セミナータイトルに即して
グローバル教育についてもお話してくださいました。
終始にこやかでユーモアを交えつつ、ご自身の失敗談なども
交えながらあっという間の1時間でした。

質疑応答時間では、わざわざ舞台からフロアまで下りてきてくださり、
参加者の質問に丁寧に答えてくださいましたね。私もお尋ねするチャンスを
頂戴したため、「今まで感銘を受けた本」についてお聞きしました。

油井さんは歴史小説がお好きで、そこから色々と生き方のヒントや
教訓などを得られてきたそうです。中でも、とある小説に出てきた
戦国武将のことばが印象的だったと述べておられました。

その戦国武将が窮地に追いやられたときのこと。
武将は「助けてください」と神に祈ったのではなく、
「困難に耐える力をください」と唱えたのだそうです。
この言葉を油井さんご自身も大切にしていらっしゃるとのことでした。

素敵なことばをいただき、しかも握手までしていただき(!)、
とても幸せな気持ちになった午後でした。感謝!

それにしても映画「ジョバンニの島」を鑑賞した日に
たまたま図書館のラックで入手したのがこのイベントのチラシ。
こうした偶然があるからこそ、チラシ集めはやめられません。

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ああ、思い込み! [英語]

放送通訳をしていると、「あ、間違えた!」と焦ることが
あります。辞書的な訳語自体は合っているものの、文脈では
別の語義にすべきだった、というケースです。

先日のCBS Newsがまさにそうでした。
CBSは30分番組で、途中に3回ほどCMが入ります。
コマーシャルに入る直前にはteaseと言って
CM後のニュースを予告するのですね。

その日のteaseでは"One of the unique proposals
you have ever seen"とキャスターのJeff Glorが述べていました。
proposalとありましたので、同時通訳をしていた私は
とっさに「提案」という言葉を口にしたのです。

ところが画面をよーく見てみると、麦畑が映し出されており、
何やら文字が刈り込まれています。一瞬で画面は切り替わり
CMに入ってしまったのですが、どうやらMarry Me?という単語が
見えたような・・・。「わっ!proposalは『提案』ではなく、
『プロポーズ』だ」と思ったものの、後の祭りでした。
ああ、思い込み!こちらがそのニュースです:

https://www.cbsnews.com/live/video/20180815022709-a-british-man-surprises-his-soon-to-be-wife-by-giving-her-a-unique-wedding-proposal/

ちなみに将来的にAIが同時通訳をする場合、
こうした状況をどのように処理するのでしょう?
興味津々です。

なお、proposeの語源は中期フランス語proposerです。
pro(前に)とpose(置く)が組み合わさっています。
ちなみにposeを使った語は他にもcompose、supposeや
opposeなどがありますよね。
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「ジョバンニの島」 [日々の暮らし]

この夏休みは歴史を学ぼうと考え、博物館や映画館などに
出かけています。中学2年まで海外にいた私にとって、
日本史や近代史はニガテ分野です。ただ、いつまでも
遠ざかってはいられません。放送通訳現場でも
「歴史を知らないと訳せないこと」が少なからずあります。
ゆえにまとまった休暇中に深く掘り下げて学ぼうと思ったのでした。

そうした中、日比谷にある千代田区立日比谷図書文化館で
映画の鑑賞会がありました。「ジョバンニの島」という作品です。
これは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたもので、
舞台となるのは北方領土の色丹島。そこに暮らす人々が
描かれています。第二次世界大戦から戦後にかけて、島の人々が
どのような状況に直面していたのかがわかる作品でした。
私自身、北方領土については詳しい知識がなかった分、
非常に考えさせられました。

http://wwws.warnerbros.co.jp/giovanni/

作品の中で、占領してきたロシア兵士の娘と主人公が
友情をはぐくむシーンがあります。その女の子がピアノで
弾いていたメロディは私にとってなじみのあるものでした。

実はこの曲を初めて聞いたのは、私がイギリスにいた小学校時代。
BGMで流れていたり、メランコリックな状況になると
クラスメートが口ずさんだりという感じで耳にしていたのです。
よって、映画の中でこの曲が流れてきたときには「え?英語の
歌詞が付いているあの曲が、なぜ第二次世界大戦時代のこの映画で?」と
不思議に思いました。

気になったので調べてみたところ、映画に出てきた曲は
ロシア民謡の「長い道」です。一方、私が子ども時代にイギリスで聞いていたのは、
「長い道」をアレンジした「悲しき天使」という曲で、
メリー・ホプキンという歌手が1968年にリリースしていた
ものだったのですね。つまり、元にあるのは「長い道」、しかも
1910年ごろの作品だったのでした。なるほど~。

「悲しき天使」はイギリスで大ヒットとなり、チャートで第一位にも
輝いたそうです。しかもプロデュースはあのポール・マッカートニー。
知りませんでした!

映画がきっかけで懐かしいメロディにも再会できてうれしく思います。
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日経新聞 掲載のお知らせ [掲載]

本日8月20日(月)の日経新聞「私見卓見」に
私の文章が掲載されました。
「『注意喚起』の伝え方、見直しを」というタイトルです。
防災無線などにおける伝達方法について記しました。
お時間がございましたら、ご一読いただければ幸いです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34142600U8A810C1SHE000/

なお、同じく本日の日経新聞・教育欄には
「入試英語の民間試験」について
埼玉県立浦和高校の杉山剛士・前校長が寄稿されております。
非常に考えさせられる内容です。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34319030Y8A810C1CK8000/

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勉強と錯覚していないか? [日々の暮らし]

書籍を通じて尊敬できる人に出会えるととてもうれしくなります。
私にとってジャーナリストの故・千葉敦子さんもその一人です。
千葉さんは乳がんを患いながらも精力的に活動を続け、
晩年はニューヨークで過ごしました。まだ1970年代のことです。
当時は女性の活躍自体が珍しく、しかも帰国子女でもない彼女は
自力で勉強をして英語力を高め、日本に関するニュースを
英語で発信し続けたのでした。

千葉さんの書籍はあいにく絶版になっていますが、
図書館で読むことができます。働き方や物事のとらえ方など、
当時としては一歩も二歩も先を行く考えが記されています。

中でも私が感銘を受けたのが、時間の使い方でした。
今でいうところの時短術が満載の本だったのです。

そこに書かれていたのは、日中と夜の過ごし方に
ついてでした。日中に頭を使う仕事に従事したのであれば、
夜は手を動かすなどしてリラックスするように、
逆に昼間体を動かしていたのであれば、夜は読書などをして
頭を使うように、という内容でした。
要はバランスを図るということです。

私はこの考えをさらに応用させています。
「勉強(思索)」と「勉強(作業)」についてです。

たとえばテキストの内容をノートに写すのは、同じ勉強でも
「作業」になります。テキストに書かれていることを見ながら
手を動かしてノートに写す(あるいはPCに入力する)からです。
内容についてじっくり考えるというよりは、文字をそのまま
写すことに重点が置かれます。

一方、テキストに書かれている内容についてじっくり考えるのが
勉強における「思索」です。自分はそれについてどう思うかを
考えることになります。単純作業ではなく、頭を使います。

大事なのは、「作業」を「勉強」と錯覚しないことだと私は考えます。
作業をしている時間に「自分は勉強をしているのだ」と
錯覚してしまうと、単純作業自体が勉強と思い込むことになってしまうからです。

大切なのは、自分の頭で考え、次につなげていくこと。

ゆえに「作業」だけで満足しないよう、私自身気を付けるようにしています。
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bubble [英語]

いつも通っているスポーツクラブではBGMが流れています。
受付やマシンエリアは元気が出る音楽がメイン。
一方、更衣室ではリラックスできるメロディが聞こえてきます。
私は出先でBGMや「音」に注目するのが好きで、
聞きながら自分なりに分析しています。

更衣室の場合、最近よく耳にするのが映画音楽の
テーマ曲です。また、ピアノ曲も多いですね。
クラシック音楽ではなく、もっぱらリラックス系のメロディです。

ではなぜ映画音楽、それも昔のアカデミー賞受賞作系のものが
多いのでしょうか?私なりの分析としては、来館者の世代に
よるのではと考えています。私がジムに向かう日時はいつも
決まっていますので、他の時間帯はもしかしたら別の音楽かも
しれません。いずれにせよ、私が行く平日昼間は
シルバー世代の方も少なくありませんので、そのあたりを
お店も意識しているのではと推測しています。

ところでBGMと言えば、最近よく聞くのがリチャード・クレイダーマンの
「渚のアデリーヌ」です。これは1980年代半ばに
爆発的なヒットを記録した曲なのですが、なぜ、いまなのでしょう?
リバイバル?

もっとも、バブリーダンスで80年代のヒット曲が再度
注目を集めたあたり、世の中の流行というのは
巡り巡るものなのかなとも感じます。

あ、バブリーで思い出しました!先日ヘアサロンで
雑誌の最新号を見ていたところ、この秋お勧めのジャケットが。
うーん、どう見ても丈の長さと言い、肩の張り具合と言い、
バブル時代のように見えます。

気になったので調べたところ、やはりそうでした!
バブル期に流行した肩パッドは、2018年秋に流行と
いくつかのファッションサイトに出ていました。なるほど~。

ちなみにバブルは英語でbubble。語源は中期オランダ語のbobbelから
来たとの説があります。14世紀初めの頃のことばです。
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九段下から東京駅まで [日々の暮らし]

ここのところ博物館にせっせと足を運んでいます。
先日訪れたのは九段下にある昭和館としょうけい館。
8月ですので、戦争について改めて学びたいと思ったからでした。
非常に見ごたえのある博物館でしたね。

http://www.showakan.go.jp/

http://www.shokeikan.go.jp/

お盆休み中だったこともあり、たくさんの来館者でにぎわって
いました。小さいお子さんから高校生までも多く、
次世代を担う人たちが戦争について知ろうとする姿を心強く思いました。

別の日に訪れたのは国立公文書館です。
平家物語の特別展が開催されていました。

http://www.archives.go.jp/

平家物語以外にも憲法や教育勅語などに関する文書が
公開されていました。天皇陛下や歴代首相の直筆のサインが
見られます。

この日は暑かったものの、思い切って東京駅まで散策。
風が強く、日傘が「おちょこ状態」になる中、お堀沿いを
楽しく歩きました。

東京駅に到着すると、大きな銅像が。
回り込んで刻印を読んだところ、井上勝(いのうえまさる)の像でした。
井上勝は明治初期の鉄道技術者で、鉄道庁長官などを歴任しています。
ちょうど先ほどいただいた「国立公文書館ニュース」(Vol.14)に紹介文が
ありました。井上勝は幕末に長州藩からヨーロッパへ留学。
University College Londonで鉄道技術などを学んでいます。
漱石と同じ大学ですね。帰国後は東海道線の敷設などに
尽力しており、「日本の鉄道の父」と呼ばれています。

たまたま公文書館で入手した冊子が、散策で目にしたものと
リンクしてうれしく思いました。
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graffiti [英語]

相変わらず外出先ではせっせとフリーペーパーをいただいています。
先日手にしたのは西武グループ発行の一誌。
「SEIBU GRAFFITI」というタイトルです。Vol.1とあるので、
新しいシリーズとしてこれからどんどん出てくることが
想像できます。

今号では練馬・石神井公園エリアが紹介されていました。
私は普段、西武鉄道には乗らないのですが、
本誌は有楽町線の駅でいただきました。
西武線に乗り入れているのですよね。

さて、本誌をめくるとオモシロイ企画が。
「タイムスリップ写真館」というタイトルです。
西武線沿線で昔撮影された人たちが
同一ポーズと同一構図で再撮影されているのです。

1枚目は2000年に撮影された3人姉弟。当時小学生。
公園での一枚です。18年後の2018年には、3人とも
20代になっていました。しかもお姉ちゃんは昔と同じデザインの
セーターを着用。よく見つけられたなあと思います。

2枚目は1993年に撮った母・息子。
25年後の2018年、その息子さんにはお子さんが生まれており、
3世代での撮影となりました。
石神井公園内の池での一枚ですが、周りの光景が
変化しているのがわかります。裏手の住宅が
明らかに増えていますね。

写真を撮る際、こうして同じ場所・同じ構図で
数年後に写すのも楽しいでしょうね。
フリーペーパーからアイデアをいただきました。

ちなみにフリーペーパーって英語でも同じかしらと
調べたところ、実は和製英語であることが発覚。
正式にはfree newspaperあるいはfreesheetなどと言うそうです。

さらによくよく調べると、フリーペーパーとは
新聞の体裁をしたものを言うのだとか。
ということは、私がフリーペーパーと今まで思い込んでいたものは
厳密には別名称でなければいけませんね。

・・・と思って念のため調べたところ、西武鉄道の本誌に関する
プレスリリースでは「フリーペーパー」と記されていました。

https://www.seiburailway.jp/news/news-release/2018/20180620_SEIBUGRAFFITI.pdf

なお、graffitiはイタリア語のgraffito(図案、刻まれた碑文)が
語源です。graffiare(引っかいて刻む)から来ており、
その大元はラテン語のgraphire(書く)から生まれたようです。
graphicsなどと同じ語源ですよね。なお、graffitiは
graffitoの複数形です。
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