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コラム更新のお知らせ [各種連載]

JACI(日本会議通訳者協会)で連載中の「放送通訳の世界」
第2回がアップされました。
タイトルは『放送通訳業務の流れ』です。
会員限定ではありますが、取り急ぎお知らせまで。

http://www.japan-interpreters.org/

どうぞよろしくお願いいたします。
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自立学習 [仕事]

数年前から教育の世界では「自立学習」ということばがよく
使われています。英語ではautonomous learningと言います。
学習者たちが自らの意思で学びをするという意味なのですが、
これは昔見られたような先生が一方的に授業を行うものとは
対照的なのですね。あえて生徒や学生たちが積極的に
学ぶことに意義があるという考えです。

確かに私自身、振り返ってみれば大学を卒業するまで
「講義型授業」がその大半を占めていました。
所属したゼミは少人数でしたので、お互いにプレゼンをしたり
レポートを出したり、自分で課題を見つけたりしましたが、
それ以外の授業でペアワークやグループワークをしたことは
あまりないように記憶しています。

通訳の仕事を始めて以来、自分でどのような課題が目の前に
あるのか、つまり、どういった角度から準備をすれば
その通訳業務に備えられるかを常に考えながら
ここまで来たように思います。たとえばAさんという著名な
先生が来日して講演し、その通訳を仰せつかったというのであれば
先生のご著書はもちろんのこと、You Tubeで動画を探したり
学術論文をGoogle Scholarで検索したりします。
先生の学説とは異なる学説があれば、そちらも調べます。
エージェントから与えられた資料だけでなく、このようにして
どんどん自力で学びの対象を広げるのですね。
これぞ自立学習だと私はとらえています。

自立学習には「終わり」がありません。広く広く学び続ける一方、
深く学ぶことも大切です。試験範囲のように「ここまでやればOK」
というものでもない分、大変と言えば大変ですが、
むしろだからこそ面白いのだと私は思います。ゆえにこの仕事を
長年続けてこられたのかもしれません。
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