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読まないものを決める [英語]

通訳をする上でカギを握るのは、いかにたくさんの
知識をストックしているかです。特に放送通訳の場合、
事前準備にも限りがあります。本番に出てくるニュースも
多岐に渡るのです。よって、日頃から新聞を始め
様々な媒体から情報を仕入れておかねばなりません。

そうした理由から、私は外出先でもフリーペーパーから市報に
至るまで手に入れては読むようにしてきました。
「きました」と今あえて過去形にしたのには理由があります。
最近、読む時間が確保できなくなってきたのです。

入手した各種無料媒体物に加え、私には他にも新聞や
図書館から借りた本がたくさんあります。
特に図書館本の場合、自分の関心あるテーマのものが多いため、
本来であればそちらを先に読みたいと内心は思っているのですね。

けれども目の前にフリーペーパーなどが山積みになっていると、
「まずはこちらを先に読んでから」という誘惑に
とらわれてしまいます。要は取り掛かりやすいものを片づけて
という思いが先立ってしまうのです。

これでは本末転倒になると、ようやく私も気づきました。
物を読む際にも優先順位を付けなければ、いつまでたっても
本当にやりたいことにたどり着きません。

以前読んだ時短関連の本に「やらないことを決める」と
出ていました。読み物も同様だと痛感します。
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ボルグ対マッケンロー [日々の暮らし]

子どもの頃暮らしていたイギリス時代の1980年。
テニスのウィンブルドン、全英選手権で歴史的な
男子決勝が行われました。ボルグ対マッケンローです。
今でもあの熱戦以上の試合はないと語り継がれるほど、伝説的な試合です。

私にとってこの試合は今でも強烈に記憶に残っています。
感情をあらわにするマッケンローに対して、
いつまでも冷静沈着なボルグ。数時間にわたる死闘は
手に汗握るものでした。

イギリスでは毎年夏になると誰もがウィンブルドンに注目します。
夜遅くまで日が沈まず、長いあの冬はどこへとやら。
素晴らしい陽気が続きます。いつまでも夏が続けばなあと
子ども心に思いましたね。けれどもウィンブルドンが終わり、
ゴルフの全英オープンが終了すると、少しずつ秋めいてくるのが
イギリスです。

1980年夏。私はようやくなじんだイギリスの現地校をやめて
日本へ戻ることが決まっていました。
普段は厳しい女子校の先生方も、ボルグ対マッケンローの
試合だけは学校のテレビを付けて見せて下さいました。
クラスメートとハラハラしながらテレビ画面にくぎ付けとなる
一方、試合が終盤に差し掛かるにつれて時間の経過が
ひしひしと感じられます。「ああ、これで
また一歩、帰国へ近づいてしまった」と私は思いました。
それぐらい帰りたくなかったのです。

ところであの名試合がこのたび映画化されています。
フィクションではありますが、テーマはボルグ対マッケンローの
決勝戦です。10月末にロンドンを訪れたとき、ちょうど
封切られていました。詳細はこちら:

https://www.curzonartificialeye.com/borg-vs-mcenroe/

日本での公開が待ち遠しいです。
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