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「SATELLITE」 [日々の暮らし]

先日面白い写真集を見ました。佐藤健寿著「SATELLITE」
(朝日新聞出版、2015年)です。これは人工衛星が
とらえた街や地形が収められた写真集で、世界各地の
興味深い風景が楽しめます。

特に惹かれたのは、「真上」から街や風景を
とらえていたことでした。斜め上から撮影した写真というのは
おなじみですが、真上から撮ると、高層ビルも高さが
わからなくなるのですよね。公園、川、海、建物などは
識別できますが、高低は不明となるのが特徴です。

たとえばイギリスのチェルテナムにある政府通信本部。
真上から見るとその建物はまるでドーナツです。
かつてドイツの暗号「エニグマ」を解読した
ブレッチリー・パークを前身とした政府機関は、
今でもテロ情報などの監視を続けています。

一方、チリにあるアタカマ塩原は、上から見ると
エメラルドが散りばめられたような色彩となっています。
オランダの畑をとらえた一枚は季節が春。
チューリップが満開です。

考えてみたら、「真上から撮影する」というのは
最近のinstagramでもおなじみですよね。
食べ物だけでなく、街や地形などダイナミックな規模で
同じようにとらえるのも興味深いと思った一冊でした。
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