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バリアがあるだけでも [日々の暮らし]

子ども時代の私は周囲の空気を非常に敏感に察知する
タイプでした。そうせざるを得ない環境に置かれていた
ということも言えます。慣れない海外の学校生活では
クラスメートの言動に鋭敏になり、英語がわからない
ものの、「もしかして私の悪口、言ってる?」というぐらい
過敏になっていたのですね。

それが数年間続いたものですから、どうも体に染みついて
しまったようなのです。

それでも年齢を重ねるにつれて、そして社会人になり
色々なことを経験したおかげもあって、だいぶ
鈍化されてきたとは思います。とはいえ、それでもなお
ついつい場の空気を読もうとしたり、相手の顔色を
伺ったりしてくたびれてしまうこともあったのです。

こうしたタイプのことを最近ではHSP、あるいは
「繊細さん」と呼ぶのだそうです。特徴の一例として、

*人混みが苦手

*飲み会が苦手

*一人でいることが好き

などもあるのだそうです。まさに私です(笑)。

このようなHSPタイプは最近増えているとのこと。ただ、
私が思うに「増えている」のではなく、ようやく
カミングアウトできる時代になったのであり、
実は潜在的にこのような方は多かったのではと
とらえています。

先日、教え子のレポートに、そうしたHSPタイプが
どのようにすれば他者に振り回されないかのヒントが綴られて
いました。

たとえばティッシュケースをさりげなく置く、あるいは
置いたつもりになってみたり、何も小道具がなければ
自分の中でその人との間にバリアがあると想像するだけでも
違うというのですね。

非常に心に残りました。

奇しくも今はお店のレジにアクリル板が設置されている
時代です。どうしても他者に影響を受けすぎてしまうので
あれば、頭の中でアクリル板をイメージしてみると、
それだけでも気持ちが前向きになれるかもしれません。

ちなみにアクリル板は英語でacrylic plate。
acrylicは19世紀半ばにお目見えした単語で、
語源はacrolein。アクロレインという刺激臭のある
不飽和アルデヒドだそうです。リーダーズ英和辞典によると
これは催涙ガスなどに用いられるとのこと。

acroleinをさらに分解すると元はラテン語のacer(刺激のある)と
oleo(臭いを嗅ぐ)と-in(~などを作る)が
組み合わさっていることがわかります。

・・・ああ、そしてさらにAcerってパソコンメーカーがあったっけと
気になり、社名の語源を調べることに・・・。

ありました、説明!

https://moto-neta.com/company-name/acer/

繊細さんから出発して、楽しい旅路となったのでした。
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