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宮本亞門さんのことば [日々の暮らし]

日経新聞の日曜版。
かつては読書欄が掲載されており、毎週私は
それをじっくり読むのが楽しみでした。
数年前に読書欄は土曜日へ移行。代わりに
日曜日にお目見えしたのがThe Styleというページです。
数ページにわたるもので、新聞紙の色も若干
白くなっています。高級感漂う紙面です。

10月11日に掲載されていたのが演出家・宮本亞門さんの
文章でした。

宮本さんはお母様を21歳の時に亡くされています。
生前「本場で本物を求めなさい」とお母様に言われ、
その言葉を遺言のようにして没後まもなく
ニューヨークへ渡ったのだそうです。

そこで宮本さんが目にしたのは、夢を抱いてダンスの
レッスンに励む世界各国からの留学生でした。
そうした姿を見て宮本さんは、

「大丈夫!夢はいつかかなう」

と思われたのだそうです。

そう信じることで「自分を鼓舞して汗を流した」と
綴っておられます。

コロナがまだまだ続いています。秋前には一段落すると
春先にはとらえていたのが、今一つ先が見えない中
寒い季節が目の前に迫っています。

心に不安を抱いておられる方もいらっしゃるでしょう。

あるいは、日常生活において何らかの困難に直面し、
八方ふさがりと思えてしまう方もおられるかもしれません。

でも、そのようなときこそ、

「大丈夫!いつかは切り抜けられる」

と自分に言い聞かせること。

先が見えない分、そのような言葉を口にすることすら
気が遠く思えてしまいますよね。でも、だからこそ、
あえて自分で声に出して、自分を励ましてみる。

それを毎日続けることが、先へ歩む勇気につながると
私は思っています。

(「ニューヨーク、生の興奮を再び」宮本亞門、
日本経済新聞2020年10月11日)
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